「自分でできるようになる星占い(占星術/ホロスコープ)」講座Firstは、ホロスコープから自分が主役の人生を創る講座として開催
2016年9月14日(水)19:00~21:00 新宿のセミナールームにて、「自分でできるようになる占星術」First:「占星術で自分がもっと輝く星の使い方」講座を行いました。
参加してくださった4名の皆様からは、「占星術をもう一度やりたくなった」「面白かった」「わかりやすかった」「secondにも参加したい」という感想をいただきました。
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講座が始まる前には、ある参加者の方が、「ちょっとやってみたことがあるんだけれど、占星術って難しいですよね…」と言われました。
占星術に真摯に向き合ったことがある方だから、感じられたことだと思うのですね。
占星術ができるようになると、きっともっと自分のことがわかって、今よりも自分らしい生き方ができるのではないだろうか…と思っていらっしゃる方もいるのではないかと思います。
ただ、ネックとなるのは、「難しそう…」というところです。
それならば、難しくない占星術を学んでいただけるカリキュラムの講座をと思い実施に踏み切りました。
目 次
「自分でできるようになる占星術」講座のコンセプト
今回が初回でしたが、この講座のコンセプトはタイトル通り、「自分でできるようになる」です。
そのためには、学んだ知識をすぐに使える方法も一緒に習得することがポイントです。
あの知識も必要、この知識は知らないから、という考え方で勉強していると、占星術を使えるようになるのは、1年先、2年先、もしかしたら途中であきらめることになってしまうかもしれません。
ですから、占星術には「いま学んだ知識でできることがある」ということを知っていただきたいと思いました。
自分でできるようになっていただくための工夫として、占星術を知らない人でも扱える分析シートを作りました。
講座Firstでは、この分析シートに従って、ホロスコープのデータを記録し集計していただければ、次の2つことがわかるように実践しました。
1.個人の特性・性格傾向・能力を分析する(ライフスタイル)
- 10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)には、それ ぞれが担っているテーマがあります。
- 天体が、そのテーマをどのエリア、どのハウスで活かそうとしているのかを調べることで、個人の特性、性格傾向、能力を知ることができます。
- ホロスコープのエリアとハウスという考え方を用いて、10天体の分布を調べて分析します。
- それぞれのエリアには志向、ハウスには目的があります。天体が多く分布しているところへの興味関心は高まる傾向があり、積極性に求めていくとよいという方向性が見えてきます。
- また、この基本知識をしっかりと理解しておくと、占星術の全体像が十分インプットされているので、本格的に占星術を学ぼうと思った時にも、とても役に立ちます。
- さらに、12サイン(12星座)の意味を加えると、「どんなふうに」という部分が見えてきます。
2.人生の創り方を知る(ライフプランニング)
- 占星術には、それぞれの天体を順番に、積極的に、人生で使っていく天体発達年齢域という考え方があります。それぞれの時期で向き合う目的が異なるので、そこに注目します。
- 自分の現在の年齢が、どの天体を積極的に使っていく時なのかを調べて、目的に合わせた生き方に修正していくことができます。
- また、人生で数回訪れる「転換期」を確認します。
- それぞれの転換期で向き合う課題、転換期を迎える前、転換期が過ぎた後の人生との向き合い方を天体を絡めて見つけることができます。
占星術に触れたことがある方はお分かりだと思いますが、確かに占星術は簡単ではありません。
占星術は、「お誕生日に太陽が何座にあるか」で占っている12星座占いや星占いの基盤にあるものです。
太陽を含めた10天体について、誕生日にそれぞれの天体が何座にあったかを調べて、その関係性で分析します。(10天体については「占星術:星の意味一覧」を参照してください。)
生年月日、出生時間、出生場所のデータで作成するホロスコープに示されている、12サイン、10天体、12ハウス、感受点、アスペクト…といった様々な要素を絡めて読み解き、総合的に判断していくものなので、意味を覚えただけではなかなか言葉にすることができません。
しかし、占星術の理論一つひとつは、それほど難しいわけではありません。
すべて自然の摂理、古代から続いてきた伝承に基づいた考え方ですから、「なぜ、そういう理論で考えているのか?」ということが分かれば、共感できること、理解できることばかりなのです。
「自分でできるようになる占星術」講座は、この「なぜ、そういう理論で考えているのか?」というところに焦点を当てて、簡単な言葉で説明しています。
「自分でできるようになる占星術」を提案している理由
占星術というのは、生年月日、出生時間、出生場所をデータとして、自分の性格や能力、人生、運勢などと知ることができる占いの中の一つの手段です。
もちろん、プロの占星術師にお金を出せば、いつでも鑑定してもらえます。
自分でできなくてもいいのでは?
確かに、今まではそれでよかったかもしれません。
しかし、少し世の中の様子が変わってきました。
これだけSNSが普及した今、情報が人を操作している時代に入り、さらに加速化しています。
人間の処理能力ではついて行けないスピードで情報が駆け抜けています。
現実の世界とSNSの世界が溶解してしまっています。
基準さえも見えなくなっていて、浮遊しているしかないと感じることもあるかもしれません。
それを無視して人間のペースを保って、自分らしく生きていければよいのですが、なかなかそうは行かなくなってきました。
情報に振り回され、焦り、本来の自分がわからなくなってしまうことも多く、占い鑑定やヒーリング、カウンセリング、コーチングなどのメンタルサポートが必要となることも増えてきています。
ところが、他者からのアドバイスや支援というのもまた「情報」の一つであることを忘れてはなりません。
受け取った情報が、自分に必要なのものなのか、必要ではないのか、それを判断できるかどうかで、情報の海をさまよって終わるのか、目指した岸にたどり着けるのか、大きく違って来るはずです。
占星術が自分でできるようになると、少なくとも自分がどういう志向に属する人間なのかがわかります。
どうすると自分がイキイキとして、どうすると自分が沈みがちになるのかがわかります。
こうした自分の傾向を知るツールを自分が持っていることで、人生の決定権、選択権も増やすことができるようになりです。
情報に自分から埋もれて行かないために、自分で自分を客観的に知ることが必要な時代、
そして、自分が自分を信じることが必要な時代であると考えると、占星術がその助けになるものであることは間違いありません。
それが、占星術に関心がある人たちが活用できる占星術の提案へと、結びつきました。
「自分でできるようになる占星術」自己分析としてのアプローチ
私は、占星術に加えて心理カウンセリングについても学んでみて、占星術とカウンセリング技術との整合性が認められることも実感しました。
カウンセリングの技術にも、自己分析できる方法が色々あります。
例えば、エゴグラム(交流分析法)やユングのタイプ論、箱庭療法などは、占星術の意味や理論と似ています。
カウンセリングの自己分析と占星術の自己分析を組み合わせて分析すると、また違ったアプローチができて、それもとてもよいアドバイスが引き出すことができます。(いずれ、この講座も再開したいと考えています。)
では、カウンセリングで使われる自己分析法と占星術の違いは何かというと、カウンセリングの自己分析は、本人の意識、無意識を示させることを目的に実施したデータなので、本人の意思でコントロールできる部分があります。
では、占星術の分析に使うデータ(ホロスコープ)はというと、本人がコントロールすることができません。
占星術で使うデータである生年月日も、出生時間も、出生場所も、後から変更することはできません。
その日、その時間を選んで生まれてきたことは、その人の人生で、最初に創り出される事実です。
生年月日を用いた占星術は、生まれた時に意味を見出した術法で、生まれた時に受け取ったものがなんであるかを示すことに長けています。
生まれた瞬間の最初の呼吸で、どんな空気を吸い込んだかが影響しているという考え方です。
春の空気と夏の空気では温度も湿度も違います。
時間帯を考えても、太陽の光が差し込んでいる空気と月の光が差し込んでいる空気では違います。
天気や季節、土壌などが創り出す環境が、人間形成に影響を与えていることは、なんとなくご理解いただけると思います。
占星術が示している「生まれた時に受け取ったもの」を知ることができると、次のような変化が期待できます。
・自分を客観的に見る目を養うことができる
・あふれる情報に振り回されないようになる
・自分を無駄に追い込む必要がなくなる
・自分に相応しい生きる場所が見つかる
・人に理解される自分になれる
・人への理解が高まるので、生きやすくなる
「生まれた時に受け取ったもの」は、自分が受け入れがたいと思ってきたものである場合もあります。
また、まったく納得のいかないものである場合もあります。
ところが、年齢とともに受け入れることができるようになったり、ある出来事をきっかけに受け入れなければならなくなったりと、自分と向き合う状況が創り出されていきます。
人生の中で、創り出される様々な出来事と直面した時にも、自分を知っているかどうかで難度も変わってきます。
「占星術が自分でできるようになる」と、少しカウンセリングの自己分析にも似た活用もできるかと思います。
自分の人生全体と今の時点がどういう時なのかを認知しながら、進んでいけるとよいと考えます。