天体の発達期を知って自分を育てる:エリクソン発達心理学&占星術/ホロスコープ・星占い.net

今、自分はどんな頑張り方をしなければならないのか?

今、なぜ、自分はこのような状況にあるのだろうか?

運の良し悪しだけが影響しているのではありません。

年齢に相応の生き方というのがあるのです。

ぜひ、皆さんに伝えたいと思って、この記事を書きました。参考にしていただければ幸いです。

発達心理学者である エリク・H・エリクソン( デンマーク人1902年6月15日 – 1994年5月12日)はアメリカで心理学に従事しました。彼自身が差別に苦しんだ幼少期を過ごしたそうですが、問題を抱える青少年の心理療法に携わり、高い成果を上げ、注目された精神分析学者でもありました。

彼が提唱した「心理社会発達段階」と占星術における「天体発達期(段階)」は非常に似通った理論で相応しています。

エリクソンが占星術に精通していたかどうかはわかりませんが、心理学と占星術が呼応し合っていることを感じていただけるのではないかと思うので、ご紹介しておきたいと思います。

心理社会的発達段階と天体発達段階

最初に、エリクソンの心理社会的発達段階と占星術の考え方を対比させた図をご覧ください。

下の表は、エリクソンの「心理社会的発達段階」と「占星術の天体発達期(段階)」を対比して示したものです。精神の発達段階と天体の発達段階における各段階の特徴が、相応しているように感じられると思います。

エリクソンが理論化した精神の発達段階は、年齢を重ねるに従って成長していく精神の特徴について書かれていることはわかると思いますが、天体の発達段階については、一般的には聴きなれないと思います。

「天体発達段階」という言葉からは、「天体そのものが発達する段階」と読み取ることもできるかと思いますので、説明しておきます。

天体発達段階は、「人が天体のエネルギーを感じ、育てることができる段階を示したもの」です。

占星術の基礎理論の一つとして活用されている考え方です。年齢の区切り方については、占星術家の考え方によって多少異なります。

占星術では、人がもつ機能について、天体はそれぞれ異なる機能の受け持ちが決まっています。エリクソンが示した発達段階同様、天体それぞれが受け持つ機能の発達時期も、成長年齢に即して発達時期が異なると定義されているのです。つまり、天体発達段階とは、人が、その天体のエネルギー感じやすくなる時期で、その天体が受け持つ機能がより顕著に発達する時期を段階別に示したものになります。

各発達段階について(占星術による解説)

上記、表に示した通り、次のような段階を経て、それぞれの天体が受け持つ機能は発達していきます。

それぞれの見出しをクリックすると、該当する内容の説明をご覧いただくことができます。

・月の段階(0~7歳) 

  基礎となる感情の反応パターンを創っていく

・水星の段階(8~15歳) 

  人として生きていくための基礎能力を磨く

・金星の段階(16~25歳) 

  欲求(感受性)を満たし自信と自尊心を養う

・太陽の段階1期(26~30歳) 

  自己表現し人生の意義を自ら生産する

・太陽の段階2期(31~35歳) 

  社会に自己表現し人生の目的を発見する

・火星の段階(36~45歳) 

  対外的で効果的な自己主張をする

・木星の段階(46~55歳) 

  視野を広げ意識を向上させ好機を掴む

・土星の段階(56~70歳) 

  社会的地位と責任を認識し人生を整える

・天王星の段階(71~84歳) 

  自己を解放し博愛精神を獲得する

・海王星の段階(85歳~死を迎えるまで) 

  無意識から感情の高揚と快感を引き出す

・冥王星の段階(死の瞬間) 

  精神を完成させ終末意識へ切り替わる

天体の発達段階をヒントに人生設計を…

すべての生き物が、生まれた時から「人生」という道を通って、死に向かって歩き出します。後ろを振り向いても、先を見ても、人生という道は細いのか、広いのか、平坦なのか、坂なのか、舗装されているのか、砂利道なのか…ハッキリとしないことの方が多く、楽しく嬉しい気持ちで歩ける時ばかりではなく、迷いや不安を誘われ、立ち止まりもし、寄り道もしてしまいます。

・この道がどこに向かう道なのか?

・何か道標となるものはないのか?

人生という道をよりよく進んでいくために、知りたいことや止めたいこと、決めたいことなどが出てきます。

その時、天体の発達段階は役立つ知識を提供してくれる一つと言えます。

今、自分は、どの天体発達段階にあって、どの機能を育てる時期なのかを知ることによって、自分の理想や夢の実現に向けて、より現実的に考えられる一助になるのではないかと思います。

すでに持っているもの、必要なのに持っていないもの、今からでも持つ必要があるもの、手放してしまった方がよいもの…選択肢も具体化させることができるでしょう。

今回ご紹介した占星術の基礎理論の一つである天体の発達段階という考え方は、「人生を区切って、また人生を繋いでいく」というもので、占星術をそれほど知らなくても比較的簡単にヒントが得られる方法だと思います。

また、エリクソンの心理的社会的発達段階の発達心理学理論は、発達の特徴と年齢において、天体発達段階との連関性が確認できるもので、より信頼性を高め、活用しやすくなるのではないかと考え、ご紹介しました。

自分らしく生きるために

「自分らしく生きる」をテーマに、これまでも記事をいくつか書いているのですが、私自身が40代から自分探しを始め、ずいぶん彷徨ってしまったと感じているからでもあります。

「自分らしく」とは?

他の人と違わなければ、「自分らしく」ないのか?

「自分らしく」は、自分で認識できるのか?

色々な角度から考えて来ましたが、明確な答えに絞り切れていないというのが正直なところです。

楽しくしていられるから自分らしいわけでもなく、評価されているから自分らしく生きられているわけでもなく…「自分らしく生きる」というのは、難しいテーマです。

ここ数年、私がお客様に提案していることがあります。

「自分で自分を傷つけない生き方をしましょう。」

「自分らしく生きる」ためには、まず自分で自分を苦しめない、傷めない(いためない)ことに力を使い、自分を自分で救うことから始めるのがよいのかもしれないと思うのです。

「精神の自由」「肉体の自由」どちらか一つだけでも自由を得ることができたら、「自分らしく生きる」ことは、理想ではなくなるように思います。

このサイトを訪れてくださった皆様が、納得のできる人生を歩んで行っていただけることを願っております。

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