◎ 自己を解放し自由と独立を獲得する

point:博愛的/自他尊重

天王星の段階は、より理性をもって理想的に生きる自己へ。自らの願いによって、また他者からの働きかけによって、自らの生き方を改革していく時期となります。

一般的には、概ね終活期に相当しますので、ここでも社会に一区切りつける機会が与えられると考えてよいでしょう。

この一区切りは、どのような一区切りにすればよいのか?

pointに掲げたように、 天王星は、博愛的な精神と考え方、自他尊重の思考を促すエネルギーを届けます。

博愛的。自分が生きること、成人してからの50年で築いてきた礎となる人生を踏み台として、次なるステップへと押し出され、高齢期を生きるための変革を求められます。

・自分が当たり前に過ごして来た場所(所属)は、自分を活かせる場所(所属)なのか?

・本当の願いは何だったのか?

・自分のスキルをどこに役立てていくか?を自分自身に問いかけます。

この年代であれば、誰もが理解できていることであると思いますが、人間は集団生活によって生きる生き物ですから、常に共に生きる社会集団(会社、団体、チーム、友人など)が必要です。

天王星は予告なしに変わらざるを得ない状況を差し出す場合も少なくありません。特に、未来に繋ぐ必要のない所属や関係は終わりを迎えます。

しかし、変革の期間ではあるのですが、必ず所属場所が変わるということを示唆しているわけではありません。その場所での役割が変わったり、構成が変わることもあるでしょう。

自他尊重。自分を他者に寄せる必要もないように、他者も自分に寄せる必要もない…自分は自分、他者は他者という生き方に変わる時間が与えられます。

自分の考える幸せが、周囲の幸せと結び付いているか…を考える必要があります。

まず、改めて自分にフォーカスする時間をもつとよいでしょう。これまでの社会参画によって築いてきた自分の生き方、対人関係、生活を振り返る時期です。

・これから、どうするか?という点をクローズアップします。

このように、この段階は、自分の得意な能力に支えられた人生設計をし直し、一掃した新たな人生の中で、限りが近くなってきた人生に対する理想と理念が歩み寄って行き、次の海王星の段階へと円滑に移行していけるようにしていく時期です。

何事も感情的に処理するのではなく、過去の問題も冷静かつ理性的に捉え直し、人生を再構成していくために努めていくとよいでしょう。