◎ 社会に自己表現し人生の目的を発見する

point:人生基盤の創造/社会評価

太陽の段階1期は、「認められる自分」に成長させ「認められるであろう自分」を認知する期間でした。

その次である2期は、「認められるであろう自分」を積極的に試していく期間です。1期よりも2期は、確実に上のステージになります。社会のモラルやルールの基本はわかっていて当たり前、基本能力(知識力・技術力)は備わっているものとして理解されています。

しかし、背伸びをする必要はありません。むしろ背伸びをしてはなりません。実力で勝負をし、社会の水準(会社あるいはエキスパートとしての水準)を一つずつクリアしていくことが目的です。失敗をしたなら、謝る、やり直す。挫折するのではなく、バネにする。そして、社会の水準に適応できるように自分を拡大、充足していく。次第に「責任」が伴ってくる。

この2期では、この「責任」の果たし方を実践すること、これも大きな目的となります。

年齢的にも、人生の大きな変化が訪れることが増える時期です。

例えば、結婚、離婚、妊娠、出産、転職、起業、独立…など、1期に比べ現実に即した社会的評価として、プライベートも含めて責任が伴って来るようになります。

それとともに、自分の未来が具体化していきます。

・自分がなりたかった自分になれているだろうか。

・自分の描いた人生になっているだろうか。

・自分の人生はこれでよいのだろうか。

社会的責任を背負う中で、自分の人生の長期計画に視点が移ります。大いに人生と向き合ってよい期間であり、大いに人生と向き合わされる期間でもあります。

また、生まれてから過ごして来た「育ちの時間」の本当の結果を知る時でもあります。

・自分の能力(知識力・技術力)は、人生に通用しているか?

つまり、太陽の段階の2期は、人生の最初の区切り=節目と考えてよいでしょう。

(もちろん、早く1期で気づきがあり節目を経験する人もいますが、一般的には2期の間に節目を経験する人が多いです。遅い人の場合もあり、次の火星の段階で気づきを得ることもあるので、環境や対人関係などの影響で個人差はあるということを付け加えておきます。)

この時期の社会的評価は、これから先の人生、特に定年を迎えるくらいまでの人生の基盤となりやすいです。脅かすわけではありませんが、この年齢までの人生の中では、重要度の高い評価の一つとなるでしょう。

ですから、先に述べた「背伸びをしないこと」に加え、「自分に素直になること」が大切になってきます。進んでいる道に納得が行かなければ、なぜだろう?と立ち止まって考えてみることが必要かもしれません。進んでいる道に不安や迷いがあったら、他者に相談したり、より正確な情報を集めたり、知識や技術の向上が必要かもしれません。

太陽の段階の2期は、自分が望んでいた人生と違うのであれば、誤魔化すのをやめ、軌道修正する勇気をもって進んでいきたい時期です。

ただし、自分が生きていこうとしている環境の水準やモラル、ルールを逸脱しない社会の一員としての人生を創ることが目的であることを忘れないようにしましょう。