星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方2-10天体分布エリア
自分でできるホロスコープの読み方2になります。
今回は、ホロスコープの10天体の分布エリアで、人生の目的意識、テーマの傾向を知る方法についてです。
占星術の知識がなくても調べていただけるように、10天体の分布をタイプ別に示した図を貼付しましたので、作成したホロスコープと照らし合わせてみていただければ、傾向がわかると思います。
目 次
- 1 エリアの基本志向スタイル
- 2 エリア分けによる天体の配置パターン
- 3 まとめ
エリアの基本志向スタイル
占星術で使用するホロスコープは、いくつかのエリアに分けて、10天体の分布状態から分析することができます。
エリアには、それぞれ志向スタイルがあり、10天体の意味には、位置しているエリアの指向に沿った意味が含まれてきます。
図1 自己(能動)/他者(受動)
◇自己(能動)
自分と向き合い、自ら必要なものを選択し、価値ある自分を確立していこうとしています。
基本的なスタイルとして、自分を成長させ、精神的充実を図ることに力を注ぎます。
◇他者(受動)
他者と向き合い、他者から必要とされるものを選択し、価値ある自分を確立していこうとしています。
基本的なスタイルとして、他者との関わりを通して、自分を成長させ精神的調整を図ることに力を注ぎます。
図2 個人生活/社会生活
◇個人生活
自分に与えられている環境の中に、学びや体験を取り込んでいこうとしています。
理解したことや身につけたことを通して、集合的無意識を意識化させ、社会との調整を図ることに力を注ぎます。
◇社会生活
社会の中に積極的に身を置き、学びや体験を求めていこうとしています。
理解したことや身につけたことを通して、意識化できたことを、社会で役立たせるための調整に力を注ぎます。
図3 個人/他者/社会
◇個人
中心に個人(自分自身)を置いています。
個人の肉体的、精神的形成に重きが置かれ、自分が実感できる存在価値を創ろうとします。
◇他者
中心に他者(自分以外)を置いています。
他者との関わりが、肉体的、精神的形成を促進し、自分の存在価値を理解しょうとします。
◇社会
中心に社会(自分が存在する社会全体)を置いています。
社会に所属することで、自分の役割を果たし評価を得ることで、自分の存在価値を認識しようとします。
どのエリアに天体が多く位置しているかによって、その人の傾向がわかります。
この時、注意しなければならないことが一つあります。
エリア分けする境目に天体がある時です。
線の手前5度以内にある天体は、隣のエリアに属する天体になります。
詳しくは、星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方1-基本知識をご覧ください。
【図1】⇒【図2】⇒【図3】の順番で、エリアを限定していきます。
<参考例>
【図1】緑線で分類⇒他者(受動)
【図2】赤線で分類⇒社会生活
【図3】青線で分類⇒他者
この方の場合、
【図1】他者(受動):他者との関わりの中で自分自身を成長させていきます。
【図2】社会生活:自分に必要な学びや経験を社会に参加し得ていきます。
【図3】他者:他者と関わり自分との違いを知ることで自分が分かっていきます。
<この結果からわかること>
この方は、他者と関わることがとても大事です。
また、関わる人によって自分の価値観や自意識が確立していくことになるので、成長を助けてくれる人と関わる方がよいと言えます。
(善い人を選ぶということではなく、通用する眼(知識、見識)を養うために他者と関わって行くということです。)
何事も独学ではなく、学びや体験ができる場、活動に積極的に参加する方がよいということも分かります。
そして、社会の中で自分はどんな役割を担っていこうか…という問いに対して答えを引き出せるようなライフプランニングが出来ると有意義だと感じられるものになるはずです。
エリア分けによる天体の配置パターン
【図1】【図2】【図3】の組み合わせのエリア分けだけでも、ホロスコープから見えてくる情報があることはお分かりいただけたと思います。
この3つのエリア分けの方法に天体の配置パターンを加えて見ていくと、さらにわかることがあります。
近年の占星術の専門書では、扱っているものは少ないと思いますが、これから増えていくかもしれません。
私が考えるところですが、2~3年前くらいからネットで手軽にホロスコープが作れるようになりましたが、その前は、占星術を勉強している人や特に興味を持っている人でなければ利用しにくいものでした。
しかし、今は手軽に無料でホロスコープが作成できるサイトがいくつもあります。
こうなってくると、このエリア分けの方法を知っていると、ホロスコープが示していることが大まかではありますがわかるので、12星座や10天体の意味を知らなくても調べる価値が出てきます。
この方法を占い鑑定や講座に取り入れるにあたって、占星術の授業や専門書の知識に心理カウンセリングで学んだことを加えて体系化しました。
占星術の本で、このエリア分けの方法を記述しているものとして、『西洋占星術~星が教える性格と人生(著:ジャニス・ハントリー/訳:小林等』『占星術バイブル(著:ジュディ・ホール/訳:加野敬子)』『Stergazer(著:小曽根秋男)』などがあります。
実際には、ホロスコープはこの世に一つとして同じものはないと言われているものなので、どれに当てはまるのかわからないものもあると思います。
ここでは、参考にしていただけるエリア分けの補足を書いていきたいと思います。
【図4】10天体収まっている半円が傾いている
-A:個人(能動)<他者(受動)
個人生活>社会生活
個人・他者>社会
基本的には、自分自身に取り込んでいくことで成長していくタイプですが、他者と関わることも助けとして必要です。
-B:個人(能動)>他者(受動)
個人生活>社会生活
個人・社会>他者
基本的には、自分自身に取り込んでいくことで成長していくタイプですが、社会と関わることも助けとして必要です。
-C:個人(能動)<他者(受動)
個人生活<社会生活
個人<社会・他者
基本的には、社会や他者との交流によって成長していくタイプですが、他者からの理解が助けとして必要です。
-D:個人(能動)>他者(受動)
個人生活<社会生活
個人・社会>他者
基本的には、社会や他者との交流によって成長していくタイプですが、自分への理解が助けとして必要です。
【図5】10天体のうち9天体は半円エリアに納まっていて、1天体だけが反対側のエリアにある
-A:下半球に天体が一つある場合
個人エリアは自分自身に取り込み、他者エリアは他者との関わりが必要になり、位置している場所のテーマがクローズアップされます。
<1ハウス>自分自身を主張する
<2ハウス>自分に価値をつける
<3ハウス>基礎力をつける
<4ハウス>自分の居場所づくり
<5ハウス>楽しんでいる自分を見せる
<6ハウス>他者に必要とされる実力を自分につける
-B:上半球に天体が一つある場合
他者エリアは他者との関わり、社会エリアは社会との関わりが必要になり、位置している場所のテーマがクローズアップされます。
<7ハウス>他者との関わりを持つ
<8ハウス>他者との絆を深める
<9ハウス>社会を見据え精神的向上を目指す
<10ハウス>社会との関わりを持つ
<11ハウス>志が同じ仲間と社会で活動する
<12ハウス>社会参加のための自己変容を重ねる
【図6】10天体がまんべんなく全体に分散している
あらゆることがテーマとなる人生と言えます。偏りがなくバランスがとれた状態を取りやすくなる反面、何かに特化する、勢いよく推進するという点が欠けやすくなることもあります。
【図7】10天体が対抗する2つのグループエリアに分かれて配置している
人生のテーマが大きく分けて2つあり、どちらか一方ではなくバランスを取り調整しながら向き合っていく必要があります。
【図8】10天体が240度の範囲に配置している
遠い星の影響を強く受ける傾向があり、その星があるエリアのテーマが人生に繁栄します。
【図9】10天体が120度の範囲に配置している
人生のテーマが特化しやすく、スペシャルな視点をもって人生を創っていく傾向があります。
【図10】天体のないエリアが2つから3つある
幅広い分野に興味や能力を発揮するが、集中力に欠ける傾向もあります。
【図11】天体のあるエリアが2つから3つに集中している
2、3の分野に特化した人生になりやすいか、どれかがより強く表れやすい傾向があります。
まとめ
基本となるエリア分けは【図1】個人/他者、【図2】個人生活/社会生活、【図3】個人/他者/社会です。
これをもとにした10天体の配置【図4】【図5】、応用したエリア分け【図6】~【図11】をご紹介しました。
このほかにも、アスペクトを含めたエリア分けなどもありますが、それは少し難しいので、ここでは省きました。
一般的に占星術の基礎知識として必要な12星座、10天体、12ハウス、アスペクトなどを知らなくても、このようにホロスコープからからわかることがあります。
「ホロスコープ無料作成」をしていただいたら、とりあえず、10天体の配置の確認をして傾向を確認してみてはいかがでしょうか。
自分でできるホロスコープの読み方5(1)-12星座の属性と解釈