星占い:占星術で童話と詩の世界を作品にした星の公演(アルカナストロ)
星の公演は、2年半をかけて制作してきた公演です。
皆さんはウィムジカルタロット(Whimsical Tarot)をご存じでしょうか?
世界の童話や詩の一場面を描いたタロットカードです。
魔術研究でも知られるドロシー・モリィソン監修のもと、メアリー・ハンソン・ロバーツがイラストを描いたファンタジックな絵柄で、アメリカでは「気まぐれなタロット」とも呼ばれたりもしています。
タロットカードは、大アルカナ22枚、小アルカナ56枚、合計78枚で構成されています。
星の公演では、大アルカナ22枚のお話について、占星術で読み解き台本を書きました。
その台本に基づいて、音楽を付け、ピアノ演奏をバックに朗読をするというスタイルでお届けしてきました。
【2016年11月20日の星語り】
美女と野獣:双子座
修道士タック(ロビンフットの冒険より):牡牛座
一番最後に他の作品のご案内もしています。
ウィムジカルタロットの大アルカナ22枚のお話
タロットカードには、一枚一枚名前がついています。
よく使われるタロットの一つにウエイト版があります。
その名前は、カードの意味を示す象徴です。
ウィムジカルタロットは、その象徴が登場するようなお話や、お話の内容が象徴を説明するのに相応しいと考えられるものを選んで絵柄として描いています。
大アルカナ22枚に対応するお話は次の通りです。
【0】 愚者 -脳みそのないかかし(オズの魔法使い)
【Ⅰ】 魔術師 -長靴を履いた猫
【Ⅱ】 女教皇 -妖精のゴッドマザー(シンデレラ)
【Ⅲ】 女帝 -靴に住むお婆さん(マザーグース)
【Ⅳ】 皇帝 -サンタクロース
【Ⅴ】 法王 -修道士タック(ロビンフッドの冒険)
【Ⅵ】 恋人 -美女と野獣
【Ⅶ】 戦車 -かぼちゃの馬車(シンデレラ)
【Ⅷ】 力 -ボーピープちゃん(マザーグース)
【Ⅸ】 隠者 -砂の妖精(マザーグース)
【Ⅹ】 運命の輪 -亜麻(アマの花)
【ⅩⅠ】 正義 -ゴルディロックスと3匹のくま
【ⅩⅡ】 吊るされた男 -漁夫とその妻の話
【ⅩⅢ】 死神 -眠れる森の美女
【ⅩⅣ】 節制 -ジャックとジル(マザーグース)
【ⅩⅤ】 悪魔 -ピノキオ
【ⅩⅥ】 塔 -3匹のこぶた
【ⅩⅦ】 星 -スターライト スターブライト
【ⅩⅧ】 月 -ヘイ ディドル ディドル(マザーグース)
【ⅩⅨ】 太陽 -ティンカーベル(ピーターパン)
【ⅩⅩ】 審判 -クリケット ピノキオの友達(ピノキオ)
【ⅩⅩⅠ】 世界 -グリンダ 南の国の善い魔女(オズの魔法使い)
占星術はタロットの基本理論にもなっている
ウィムジカルタロットに限らず、タロットカードは、占星術の理論や数の原理を用いて構成されています。
タロットカードの考え方には、12星座、10天体、四大元素という要素が組み込まれて成り立っているのです。
ですから、ウィムジカルタロットで選定されたお話は、占星術で読み解いていくことも不自然なことではありませんでした。
22のお話と占星術の対応は次の通りです。
★脳みそのないかかし(オズの魔法使い)ー天王星
★長靴を履いた猫ー水星
★妖精のゴッドマザー(シンデレラ)ー月
★靴に住むお婆さん(マザーグース)ー金星
★サンタクロースー牡羊座
★修道士タック(ロビンフッドの冒険)ー牡牛座
★美女と野獣ー双子座
★かぼちゃの馬車(シンデレラ)ー蟹座
★ボーピープちゃん(マザーグース)ー獅子座
★砂の妖精(マザーグース)ー乙女座
★亜麻(アマの花)ー木星
★ゴルディロックスと3匹のくまー天秤座
★漁夫とその妻の話ー海王星
★眠れる森の美女ー蠍座
★ジャックとジル(マザーグース)ー射手座
★ピノキオー山羊座
★3匹のこぶたー火星
★スターライト スターブライトー水瓶座
★ヘイ ディドル ディドル(マザーグース)ー魚座
★ティンカーベル(ピーターパン)ー太陽
★クリケット ピノキオの友達(ピノキオ)ー冥王星
★グリンダ 南の国の善い魔女(オズの魔法使い)ー土星
22のお話を占星術で読み解いた理由
占星術は、占いの占術の一つで、12星座、10天体、四大元素、そして天体と天体の関係性を分析し、特性や性格傾向を明らかにすることに長けているツールです。
この優れたツールを用いることで、お話が伝えようとしていることを紐解いていくことが容易になります。
私たちは大人になるまでの間に、たくさんの童話や詩を通して伝統や社会の秩序、常識、仲間の大切さや愛のカタチなどを知識として身に付けてきました。
童話や詩は、神話や経典の流れの先に存在しているもの…人々、そして、子どもたちの理解を促す目的があったと言われています。
また、私たちの集合的無意識の中に、すでに内在しているものを意識化させる役割も果たしています。
しかし、童話や詩はファンタスティックなものや意味のよくわからないナンセンスなものもあります。
こういったものについて、無理に理屈づけをするべきではないという考え方もあります。
子どもたちのイマジネーションや感覚に制限し抑圧することにつながる心配もあるからです。
このようなデリケートな部分への配慮を可能にしたのも占星術の力だったように思います。
占星術というと、12星座のどれかに当てはめられ、自分を限定されていくイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、実は、12星座というのは「入り口」にすぎません。
12星座を知ることは、自分を知ることの始まりなのです。
ですから、ウィムジカルタロットの22のお話を占星術で読み解くことは、カードの「入り口」を示すということでした。
世間の評価としては、占いに対する偏見や懐疑的見方もあります。
特にタロットカードは偶然性の強い占いという印象を持たれている方も多いのが現実です。
心理面や教育面での支援にお役立ていただけるようになるのは大変困難なことかもしれません。
しかし、多くの人たちが、子どもたちの未来に危機感を感じている時代…
小さな力でも社会に注いでいく気持ちが大切ではないかと考えます。
このウィムジカルタロットを占星術で読み解く…という制作作業にエネルギーを傾けたのもそのためです。
Whimsical Talotが伝える童話の世界観と語り継ぐべき大切な視点を皆様にお伝えできたらと思います。
またインナーチャイルド(内なる子ども)へのメッセージを導き出すための解釈に重きを置きながら、星の公演を構成してきました。
これらの作品の一部は、YouTubeで配信しています。
YouTube配信:アルカナストロ星の公演♪作品一覧
【占星術の星語りシリーズ】
美女と野獣:双子座
修道士タック(ロビンフットの冒険より):牡牛座
眠れる森の美女(グリム童話より):蠍座
Hey! diddle diddle(マザーグースより):魚座
アマの花(アンデルセン童話より):木星
3びきのこぶた:火星
漁夫とおかみさんの話(イソップ物語より):海王星
ジャックとジル(マザーグースより):射手座