星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方1-基本知識

少し前まで、手軽な占いと言えば、占い記事、テレビの今日の占い、ネットの占いサイトなどですね。

最近では、ホロスコープ作成サイトも増えて来て、簡単にホロスコープが作れるようになりました。

ホロスコープが作成できて、占い結果もわかるサイトというのもあると思いますが、ホロスコープを作成して、10天体の位置が何座にあるか、何ハウスにあるかはわかっても、それだけで終わってしまっていることはありませんか?

そんな方に、占星術を知らなくても、ホロスコープからもう少し情報を引き出せる方法を数回に分けて書いていこうと思います。

私は、星占い(占星術)を学び、自分への理解も他者への理解も進み、以前よりもやさしくなれたと思うので、一人でも多くの方に星占い(占星術)をお役立ていただけたらと思っています。

占い鑑定を始める前には、今回書くことのいくつかを簡単にご説明させていただき、ホロスコープを読み解く時間を一緒に楽しんでいただいています。

占い鑑定の進め方はこちらをご覧ください。 占星術(相性をホロスコープで):冥王星も世代の星として解釈すると、大人であっても親子関係の入り口に立てる

初回は、自分でできるホロスコープの読み方1-基礎知識になります。

占星術の基礎知識は、深く学べば膨大で終わりはないと思っていますが、、少し知るだけで使えるようになる知識もたくさんあります。

ここでご紹介する基礎知識は、ホロスコープを読む上で最低限必要なことだけに絞ってご紹介します。

ホロスコープの構造

ホロスコープは、自分を中心に置いた地上全体を表しています。(オレンジの部分)

記号が並んでいる周囲の青い部分は、宇宙全体を表しています。

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本来、天球儀でも宇宙は球体で描かれますが、球体のままでは平面で考えることが困難なので、便宜的に周囲に書かれています。

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上図のように、星は宇宙全体に散らばっていて、地球からの距離もバラバラです。

星同士を辿って想像できた形が「星座」です。

星座は、占星術の技法としても大事な役割を果たしています。

古代人は目測して星の動きを捉えていたので、天体の位置を確認する目安として、宇宙を12等分して考えていました。

実際に12に分けたエリアには、そのサイン(星座)につけられているのと同じ名称の星座があります。そのことから、エリアは、12サインそれぞれの特徴を持ったエリアであると考えます。

ですから、この12サインの特徴を持ったエリアを移動していく10天体は、各エリアでそのサインの特徴に変化しながら軌道上を一周しています。(※占星術では自分を中心に考える)

(牡羊座の太陽、牡牛座の太陽、双子座の太陽…魚座の太陽/牡羊座の月、牡牛座の月、双子座の月…魚座の月/牡羊座の水星…というようになり、12サインの意味を加えて読み解きます。)

このように、地上と宇宙の状態の関係を示しているものが、「ホロスコープ」です。

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この円の中に、生年月日、出生時間、出生場所のデータに基づいた10天体の位置を示します。

天空の状況を平面にしたものなので、地球から惑星までの距離や惑星間の距離、惑星の大きさは示されません。

ホロスコープの基本項目

ホロスコープを読むにあたって、いくつかのルールがあります。

(プラシーダス法で作成したホロスコープに準じた説明になります。)

このルールが分かっていると、ホロスコープに示されている基本情報を正しく受け取れるようになります。

12サイン

外周の記号は、宇宙全体を12等分にエリア分けしたもので、それぞれのエリアに12サイン(星座)の名前をつけて示しています。

各サインは30度ずつと決まっています。(1サインは0度~29度と表示)

12ハウス

自分を中心にした全方向を12に分割し、1~12まで番号をつけて地上を示したものをハウスと言います。(1ハウス、2ハウス…12ハウス)

カスプ

自分を中心とした全方向を12に分割している線=ハウスを仕切っている線のことをカスプと言います。

アングル

ホロスコープの左右上下に引いた線(カスプ)をアングルと言います。左=東、右=西、上=南、下=北を示し、それぞれに意味があります。

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◇ASC(アセンダント)=1ハウスのカスプ

ペルソナ 第一印象 始め方のパターン 自分の望み 人生の見方

◇DSC(ディセンダント)=7ハウスのカスプ

自分を映す鏡 他者との関わり方 他者に望むこと

◇IC(Imum Coeli)イムムコエリ=4ハウスのカスプ

自分のルーツ 時代・血族・土地の心的影響 集合的無意識

◇MC(Medium Coeli)メディウムコエリ=10ハウスのカスプ

社会的ペルソナ 自分の社会的貢献能力・達成 集合的価値

天体

生年月日、出生時間、出生場所のデータから、10天体のサイン(星座)、ハウスがわかります。

10天体は、1~12ハウスの該当するハウスに示されます。

1サインの幅は30度で、天体のある位置は0~29度の数字で表示されます。

<重要>5度前ルール

カスプの手前5度以内にある天体は、次のハウスに入っていると考えることになっています。

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アスペクト

アスペクトは、天体と天体の角度のことで、0度、60度、90度、

120度、150度、180度の関係にある天体同士を線で結び示しています。

アスペクトを取っているということの意味は、天体と天体が影響を与え合っているということを示しています。

基本アスペクト

【0度(コンジャンクション)】

協調 同意 統合

2つの作用が合体して強め合う 無自覚 衝動的

【60度(セクスタイル)】

発展 協力 相乗効果

応用力発揮 工夫する力 相手に合わせチェンジ

【90度(スクエア)】

葛藤 困難・対立

努力必要 本来のパワー損失 気づき

【120度(トライン)】

調和 安楽 幸運

強化する 和らげる 資質を高める

【150度(クインカンクス)】※マイナーアスペクト

不調和 ギクシャク 自虐的

意識的に調整 摩擦で磨き 訓練・努力・教育必要

【180度(オポジション)】

完成 客観 対向 緊張

向き合う 自己チェック機能 対外的自己実現に必要

※これ以外の角度を線で結んで示す場合もあります。(マイナーアスペクト)

<重要>オーブ

天体と天体の角度の容認範囲=オーブ ±5度とします。(作成サイトによって設定は異なります。)

アスペクトで読み解く時に必要になる方法です。

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例えば、60度というアスペクトであれば、天体と天体の位置が55度~65度の範囲であれば、60度のアスペクトを取っていることになります。

これは、ある天体に天体が近づいていって5度手前くらいから影響を与えはじめ、ぴったり60度になった後、離れて行っても5度先ぐらいまでは影響が残ると考えているからです。

初回は、自分でできるホロスコープの読み方1-基礎知識は、ここまでとなります。

ホロスコープの構造、ホロスコープの基本項目6つ(12サイン、12ハウス、カスプ、アングル、天体、アスペクト)についての内容でした。

次回は、星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方2-10天体分布エリアについて書きたいと思います。

自分でできるホロスコープの読み方1-基本知識

自分でできるホロスコープの読み方2-10天体分布エリア

自分でできるホロスコープの読み方3-12ハウスのテーマ

自分でできるホロスコープの読み方4-10天体の属性と解釈

自分でできるホロスコープの読み方5(1)-12星座の属性と解釈

自分でできるホロスコープの読み方5(2)-12星座の基本構造

自分でできるホロスコープの読み方6-アスペクト

アスペクト解釈克服のためのコラム

1.太陽と月のアスペクト解釈例

<補足>占星術:星のアスペクト一覧

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