星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方6-アスペクト
自分でできるホロスコープの読み方、今回は、アスペクトを取り上げます。
自分がさらに生きやすくなる、アスペクトの活かし方についてです。
ホロスコープの準備は、よろしいですか。(お手元にあった方がわかりやすいと思います。)
アスペクトとは?
占星術用語で、天体間の座相のことをアスペクト(aspect)と言います。
アスペクトは、天体と天体の間の角度のことを指しています。
天体同士の角度によって、天体の持つ意味が、どんな状態なのかを知ることができます。
10天体の関係がわかれば、自分にとって好ましいか、好ましくないかがわかります。
天体同士が「好ましい関係」であれば、スムーズに受け入れられ、心身ともにポジティブに捉える傾向が現れます。
天体同士が「好ましくない関係」であれば、受け入れ難くなることから、困難や葛藤、対立、反抗など、ネガティブな傾向が生じやすくなります。
天体と天体の角度の見方>
まず、天体同士の好ましい関係と好ましくない関係の角度を確認しておきますが、好ましい関係だからいい、好ましくない関係だから悪いということではありません。
◇好ましい(easy)関係の角度=スムーズに受け入れられる
(∗) 60度 容認範囲:55度~65度 調和 援助
(△)120度 容認範囲:115度~125度 安定 幸福感
◆好ましくない(difficult)関係の角度=受け入れ難くなる
(□) 90度 容認範囲:85度~95度 障害 困難
(☍)180度 容認範囲:175度~185度 緊張 切迫
好ましい(easy)関係の角度
スムーズに受け入れられることから、心身ともにポジティブに捉える傾向
好ましくない(difficult)関係の角度
受け入れ難くなることから、困難や葛藤、対立、反抗など、ネガティブな傾向
はじめにも書きましたが、自分がさらに生きやすくなるために、好ましい関係のアスペクトも好ましくない関係のアスペクトも、どう活かしていったらよいのか…を考えながら読み解いていきます。
好ましい関係の実例
例えば、
太陽と月が63 34度の角度に離れているとします。
60度の容認範囲55度~65度の範囲にあるので、60度の「好ましい関係」となります。
これは、スムーズに受け入れられることから、心身ともにポジティブに捉える傾向となり、調和・援助をする関係であることがわかります。
そして、アスペクトを読み解く際、天体同士の関係に天体の示す意味を加えると、どんなことについて「好ましい関係」なのか「好ましくない関係」なのかがわかってきます。
この例は、太陽と月は60度の「好ましい関係」です。
ここに、太陽と月の意味を加えます。天体の意味は、『星の示す意味』を参照してください。
太陽は、みんなに見せている公的な自分(on time)-外面を表しています。
月は、身近な人にしか見せない私的な自分(off time) -内面を表しています。
このような意味を持つ太陽と月が、60度の「好ましい関係」にあり、調和・援助をする関係であることから、公私ともに変わらない性格、外面と内面のバランスが取れた人ということがわかります。
しかし、変わらない、バランスが取れているということは、変化を嫌う一面や安定志向が強く出て来る場合もあります。
天体同士の角度を表すアスペクトの「好ましい関係」と「好ましくない関係」は、ある意味、片方の側面からではなく、視野を広く持って、表裏一体と考えてみると、心得ておくとよいアドバイスも導くこともできます。
好ましくない関係の実例
天体同士のアスペクトについて、もう一つ、「好ましくない関係」の例をあげてみます。
金星と火星が87 06度の角度離れているとします。
90度の容認範囲85度~95度の範囲にあるので、90度の「好ましくない関係」となります。
これは、受け入れ難くなることから、困難や葛藤、対立、反抗など、ネガティブな傾向が生じやすくなります。
金星は、喜びや満足を満たすエネルギー(=受容)を表しています。
火星は、自分の情熱や闘志となるエネルギー(=放出)を表しています。
このような意味を持つ金星と火星が、90度の「好ましくない関係」にあり、障害・困難のある関係であることから、放出したエネルギーに対して受容したくないエネルギーが働くことがわかります。
つまり、エネルギーバランスが悪いので、障害や困難を作り出しやすい傾向が生じやすくなります。
天体と天体が同じ位置にある実例
これ以外の天体の角度に、天体同士が同じ位置にある0度(☌)があります。
0度は、過ごしている環境や年齢、性格傾向などが影響して、好ましい関係にも、好ましくない関係にもなります。
ホロスコープに0度がある場合には、好ましいと感じることが多いか、好ましくないと感じることが多いかを考えてみてください。
自分への理解を深めていくことができます。
ホロスコープを読み解くために
ホロスコープを読み解くために、さらに天体ごとの詳細については下記のページをご覧ください。
★天体同士の関係がわかる詳細アスペクト一覧は『星のアスペクト』
★天体の意味は『星の示す意味』
★各天体アスペクトの読み方は『アスペクト解釈例ノート』
アスペクトの種類
アスペクト(天体同士の角度)は、占星術の理論、術法の中でも高度な方法です。
今回ご紹介した「好ましい関係」と「好ましくない関係」を基本原則として、段階的に深く詳しく読み解いていくことができる優れた方法の一つです。
アスペクトは、次のように大別されています。
メジャーアスペクト(第一種)、マイナーアスペクト(第二種・第三種)の2つに分けられます。
メジャースペクトは、その力の強さで分類されていて、第一種アスペクトが最も重要ですが、マイナーアスペクトの第2種も考慮する占星術師の割合は高いと考えます。
アスペクトは、知識量が増え、言葉を生み出す創造力と表現力が鍛えられていくと、それに準じて、読み解ける内容も深められるようになっていきます。
まずは、天体同士の「好ましい関係」「好ましくない関係」から、調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
占星術では、天体と天体の角度のことを「アスペクト」と言い、アスペクトには、「好ましい関係」と「好ましくない関係」の角度があるというお話をしました。
◇好ましい(easy)関係の角度=スムーズに受け入れられる
心身ともにポジティブに捉える傾向が表れやすい
◆好ましくない(difficult)関係の角度=受け入れ難い
困難や葛藤、対立、反抗といったネガティブな傾向が表れやすい
自分でできるホロスコープの読み方、参考にしていただけたら嬉しく思います。
アスペクトに興味のある方は、こちらもご活用ください。
アスペクト解釈例ノート~:占星術ホロスコープ
太陽と月のアスペクト解釈例
太陽と水星のアスペクト解釈例
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自分でできるホロスコープの読み方1-基本知識