星占い:素人だから占星術的に考えた合唱にも役立つ「発声練習のための方法」

今から4年前、考えたこともなかった声楽のレッスンを受けることになりました。

もともと歌うことは嫌いではなかったのですが、カラオケでちょっと「上手だね」と褒められる程度でした。

現在は、発声のフォームと言われる基本を、やっと身体が覚え始めたところ。

最近やっと、歯磨きしながら、言葉がわかるように歌えるようになりました。

まだまだ知らないことだらけの素人です。

はじめの3年は、先生のご指導に加え、本やYouTubeなどを調べては試し、調べては試しを繰り返しましたが、何をやっても上手く行きませんでした。

なぜ、練習してもできるようにならないのかさえもわからない、難行苦行の日々でした。

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そんなまだまだ発声のフォームが出来たとは決して言えない私が、なぜ、発声練習のポイントについて書くことにしたかというと…

自分が本当に何をやっても上手くできない時に、本を読んだりネットで調べても「なぜできないのか」がわかるものに出会えませんでした。

本当に素人なので、やった方がよいことよりも、できない原因の方が知りたいと思いました。

いま、こんな記事を書こうと思ったのは、少しわかってきたら、出来なかった時に感じていたことを少しずつ忘れていっていることに気づいたからです。

専門的に勉強されている方や実績のある方からは、お叱りを受けてしまいそうな記事かもしれませんが、素人には、こんなことさえもわからないということでご理解いただけたらと思います。

 

私のたくさんの失敗の中から、見つけたヒントです。(それでも、まだまだ失敗だらけです。)

 

まず、占星術で考えた牡牛座・金星から得られたヒント

 

まず、私が何とかしたいと思った時、仕事で使っている占星術からヒントをもらいました。

喉、鼻、耳、首、食道、を示す星座は、牡牛座です。

牡牛座の星は、金星で、音楽や芸術などを通しての豊かさを表しています。

金星が示している豊かさというのは、五感(視覚・聴覚・味覚・臭覚・触覚)で心地よいと感じられる状態のことです。

ということは、苦しいとか辛いと感じている状態は「何かが違う」と考えて修正していった方がよいはずです。

快適でなければならないはずですし、「快楽原理」に則った努力の積み重ねでなければなりません。

牡牛座の牛は胃袋を4つ持つ反芻動物です。分解し砕き吸収するために時間をかけることを考えれば、時間をかけていいわけです。

逆もしかりです。

何かを吸収したい場合は、時間がかかって当然ということです。

また、心地よさを手にするためには、感覚を鍛えて磨いていくことが必要です。

発声というのは、感覚を通して身体そのものと向き合うことであって、声と向き合うものではないと考えるようになりました。

 

発声練習とは何か?理解を間違えないこと

 

発声練習は、きれいな声を出すためでもなければ、大きな声を出すためでもなく、上手になるためでもありません。これは、結果的についてくるだけです。

身体は、楽器と言います。

その通りだと思います。

オーボエとピッコロが違う音であるように、身体によって出てくる声は違うので、好きな声しようと思っても基本的にはならないと思います。

発声練習は、スポーツのトレーニングとまったく同じで、自分の持っている身体を活かすための訓練と捉えています。

1.必要な筋肉を作ること

肉体を鍛えるということです。

声を発するために必要な筋肉を鍛えるということにつきます。

腹筋とよく言いますが、背筋も大事です。

首と頭を正しい位置に乗せておくには、背筋も鍛えなければ、正しい位置には乗せられません。

簡単に言えば、姿勢が大事だということです。

声楽の本にも、筋肉の話はたくさん書かれています。

でも、専門用語が多く、筋肉は二重、三重と重なり合っていたり、交差しているので、複雑でなかなか理解が進みませんでした。

2.筋肉の使い方を覚えさせること

腹式呼吸で声を出します。

お腹から空気を上に押し上げるようなイメージだけでは腹式呼吸は身につけられません。

横隔膜を持ち上げるように…と書かれた本もあると思いますが、やはり肉体の内部にあるもので見て確かめることができないので、横隔膜を動かすというのは、私には理解が難しい表現でした。

お腹の底から口まで運ばれる空気を運ぶ運び方を必要な筋肉に覚えさせるということです。

空気が通りやすくする必要があるので、筋肉は柔軟性があり、収縮していないリラックスした状態です。

波が打ち寄せてくるように、筋肉が声を押し出していくように鍛えていきます。

自然な動きで筋肉が働くようにしていくのが、発声練習が目指しているところです。

余計な力が入っていたり、必要のないところに力が入っていると感じた時は、何かが間違っていると考えられます。

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3.筋肉を育てていくこと

スポーツ選手が、1日休むと下手になる、3日休むと怪我をすると言います。

発声も同じことで、筋肉を休ませ過ぎないようにすることが大切です。

筋肉は、急に動かさなければならないのが苦手ですから、コンスタントに少しずつ時間をかけて動かさなければなりません。

そして、衰えないように育てていく必要があります。

これは、子どもが急に難しいことができないのと同じで、簡単なことを一つずつ、ゆっくりと、時間をかけて、何回も繰り返して訓練できる機会を与えるということです。

 

「発声の仕方」の説明通りにやってもできるようにはならない

 

発声の仕方を説明で、よく言われていること、書かれていることがあります。

・口を大きく開ける

・口を縦に開ける

・口の中を引っ張り上げる

・口の奥の皮が伸びて薄くなるように

・口の中に縦の空間をつくる

・下あごを引く

・下あごをしっかり固定して口を開ける

・お腹の底から息を出す

・舌が上に上がらないように

・耳に良く聞こえないように

・あくびをしながら歌うイメージ

・鼻の奥に集める

・頬骨の筋肉をあげる

・額の間に音を集める

・喉仏が上がらないようにする

・喉を閉めない

・音の出る位置を変えない

 

最初の「口を大きく開ける」などはわかりますが、結構どうしたらよいのかわからないものもありますね。

やってみても、この説明の通りになっているのかわからないものもあります。

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実は、これらの説明全部が平均以上にできて、初めて発声のフォームらしきものが創り出されます。

どうやって、全部やるの?と思いませんか?

私は、思いました。

いつも、この中の2つ、3つしか意識することができませんでした。

 

どれかができるとどれかができず…という状態はOK

 

先にも書きましたが、発声のフォームを創るには全部必要です。

全部ができるように筋肉を鍛えなければならないということです。

どれかができるとどれかができず…という状態は、どれかはできているということでもあります。

つまり、筋肉のどれかが日々、少しずつ鍛えられていることになります。

しかし、これは、発声するために必要な一つひとつの筋肉が連動の仕方をまだ身につけていない状態です。

ですから、どれかしか動かすことができないのです。

段階的には、まだ、それぞれの筋肉が自分の役割を知るために試しているだけで、隣や離れたところにある筋肉と強調(連動)して動くところまで育っていないということです。

発声の仕方のポイント全部ができるようになるためには、それぞれの筋肉が自分の役割を知り、無駄にエネルギーを消費しないためには、他の筋肉との協調(連動)が効果的であることが分かる必要があります。

 

筋肉が強調(連動)するまでには時間がかかる

 

この段階が一番辛く長い時間を要します。

それぞれの筋肉が役割を知り、動きを身につけて、他の筋肉と強調(連動)することを覚え、これらが自然の流れの中でできるようになるまでです。

この段階では、いくら練習を重ねても結果は得られません。

辛いので色々なことを試したくもなります。

しかし、次の小手先での方法は一切無意味です。

 

・短時間で何かを得ようと練習しない

・下手にしか歌えない(相当下手です)

・少しでも上手く聞こえる方法を探さない

・わからないままやるしかない

・毎日、ひたすら毎日続ける

・長時間やる意味はない

・頭で理解できることはない

・できない自分を認める

・自主練を録音しない

 

発声のフォームが出来ると出来なかったことを克服できる

 

出来ないことをそのままにして先に進んでも出来るようにはなりません。

 

例えば、

文字では書きにくいのですが、「え」を「え」とストレートに言わない、「お」を「ぅお」、「が」を「ぐぁ」などのように、発音することが難しい音の場合、発声しやすいようにその発音に近い音を教えてくれます。

できないので仕方ない苦肉の策なわけですが、発声のフォームが出来ると勝手に正しい音が出るようになっていきます。

出来ていない段階で無理をして近づけた音を発声しようとする癖をつけないことの方が大事だと思います。

出来ない時に有効なのは、母音(あいうえお)に変えて歌う練習です。

「この道は…♪」だったら「おおいいあ…♪」になります。

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外国語の歌の場合には、とりあえずはカタカナで覚えれば大丈夫だと言われますが、これでは上手に歌うことはできません。

私は、イタリア語の古典歌曲しか経験がありませんが、イタリア語の歌は母音で伸ばす特徴があります。

カタカナだと母音の伸ばし方が曖昧になります。

発声フォームができていないことに加えてカタカナで歌うと、本当に聞くに堪えない状態になります。

では、どうすればよいのか?

翻訳機で音声に起こして、外国語の歌詞をただひたすら読む。

歌うのではなくて、読むということです。

はじめは単語を言うのもやっとという状態であっても、100回くらい続けているとリズム感のある読み方になっていきます。

自分でやってみて、普通に言えないものを音楽に乗せて歌おうとしていたことは間違いだと実感しました。

 

まとめ

 

専門的な発声フォームを学ぶレッスンを受けることになってから、音楽教育を受けた経験が全くない私にとっては難行苦行の4年間でした。

そして、やっと本来の声域のソプラノのレッスンに入りましたが、新しい苦行の道が始まったようです。

まだまだ針の孔から漏れる光を感じるくらいの段階ですが、出来るようにならない辛かった日々の中で、自分が知りたかった「できない原因」について、少しだけわかってきたことをまとめてみました。

 

いつもご指導いただいている先生がおっしゃる言葉を、最後に書いておきたいと思います。

 

“プロは当然、しかし、趣味であっても長く楽しめるように教えてあげたいと思う。

結局、上手く歌えなければつまらない。

長く続けるためには、正しく学ぶことが必要である。

そして、楽しむということは、常に目の前の辛さを乗り越えることである。“

 

 

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