星占い(占星術/ホロスコープ):冥王星も世代の星として解釈すると、大人であっても親子関係の入り口に立てる
今日は、世代の星:冥王星と仕事にまつわる話を少し…
目 次
占いって何でしょう…宿命的な裏付けを求めるもの?
占いという技術を使うと、人生の流れが見えてきます。
占いの中でも、占星術のように生年月日で占う「命術」と言われるものは、1年、1か月、1日、1時間単位で、その様子をおおよそ掴むことができます。
その命術の中にも色々と占う方法があるのですが、どの方法で占ってみても、そんなに大きく違わない結果が得られます。(今のところ、私はそう感じている段階です。)
そして、人生の流れに沿うように、苦しい時、辛い時、人生で「占い」に触れる…そういうケースは多いと言えるでしょう。
ですから、占いは霊感を使うなど予言的な要素を含んでいるように受け取れるところもあるのですが、それだけではありません。
私の占い鑑定を受けてくださった方は、皆「これは占いではありませんね。」とおっしゃいます。
では、何なのか。
自分でも仕事を始めた時に「占い鑑定」という言い方に違和感があり、何となく違うような気がして「カウンセリング」とか、「悩み相談」とか、色々なご案内の仕方をしてみたのですが、どれもしっくり来るものがなくて、結局、自分のこだわりでしかないと思い、今は「占い鑑定」になっています。
はじめに占星術とホロスコープの簡単なレクチャーをする
私の占い鑑定は、予約制です。
これは、珍しいことではありません。むしろ個人で仕事をしている場合は普通です。
お客様が、私の鑑定スタイルを「占い鑑定」とは違うと感じているのは、次の4つの点ではないかと思います。
1.占星術の読み解きに必要なホロスコープ(円図)の情報を整理し分析した上で、お客様とお会いします。
2.まず、はじめに占星術とホロスコープについての簡単なレクチャーをします。
占星術がどんなもので、ホロスコープに書かれている情報をどのように読んでいくのかを知っていただくためです。
3.占星術とホロスコープの知識を共有することで、受動的ではなく能動的になれます。
ホロスコープの情報をお伝えすると、それに対する裏付けや改善点などを積極的にお話してくださるようになり、100分の時間がとても建設的に活用できるようになります。
4.過去の出来事が起こったタイミング、これから変化があるだろう事の予測に、納得していただけることが多いことです。
当てるという意識はありませんが、人生の流れは掴んだ上でセルフプランニングをする必要があるので、類推した年月日について、お客様に情報を提供していただきながら方向性を定めています。
この4点が、これまでのお客様のご感想や自分自身で目指してきたことが合致しているところではないかと考えます。
その上で、力を注いでいること
以前は、占い館に出演していたこともあり、その時は、立ち寄ってくださったお客様の情報をその場でいただき、ホロスコープを作成し鑑定していました。
自分はそれでもわかります。
しかし、占星術の専門的な知識のないお客様にとっては、根拠や理由までを結び付けて理解するのは大変なことではないかと感じていました。
その辺りから、自分の目指したい方向性が決まってきました。
確かに、一人のお客様のために費やす時間は、100分鑑定をするのに、その2倍、3倍の時間、時にはもっと時間がかかり、決して効率的ではありませんが、「占星術やホロスコープに対する理解をしていただいた上で鑑定をする」というスタイルが自分流です。
ただし、たくさんの方の鑑定が一度にできないという問題点はありますが。
いただくご相談として多いのは、
①35歳以上の女性のセルフプランニング
②親子の関係に関すること
③35歳~45歳くらいの男性のライフプランニング です。
また、共通して言える傾向は、依存・回避型ではなく、自立・独立型のタイプの方が多いです。
上記①~③の方のご相談は、②の親子の関係に関することとは違う問題のようにも見えますが、根源となるところには、必ず親子の問題があります。
当然と言えば当然ですね。
生まれて初めて出会うのは、母親であり、父親であり、生活を共にする人々からの影響を受けて、私たちは育って大人になっていくのですから、人格形成を大きく左右します。
心身の養育とともに、知識の向上や考え方の習慣なども、関わりの中で作られていきます。
①と③のようなお客様自分自身の鑑定をさせていただく場合でも、親との関係を見逃してはならないことも少なくありません。
30歳代後半~40歳、50歳になっても、大きく人生に影響しているのです。
むしろ、その年齢になって、向き合う必要が出て来たと考えた方がよいと言えます。
大人としての成熟、子どもとしての成熟
親の言葉というのは、いつも「天使の声」とは限らないのに影響は絶大です。
無意識の領域に潜んでいて、見えない糸で牽引されています。
良くも悪くも、自分の考えで進みたいと思った時に影響します。
この影響が強すぎると、強硬に断ち切ろうとするか、断ち切るのが先延ばしになります。
40歳、50歳になっても親との問題が解決できていないのは、後者、つまり断ち切るのを先延ばしにしてきた場合が多く、また、その場合、強硬に断ち切ろうとする手段を取ることも少なくありません。
また、自分らしく生きることより、正しく生きようとしてきたことが、弊害になっているケースもあります。
このような経験に対してのセッション事例が書かれている本があります。
古いもので、話題にもなりましたので、知っている方も多いと思います。
『毒になる親 一生苦しむ子供』 スーザン・フォワード:著 玉置 悟:訳
親の立場、子の立場、立場変われば…見方も変わる。
愛情の裏返しという言葉もあります。
親として成熟すること、子どもとして成熟すること、どちらも大切です。
親となった人は、この両方の成熟が目標になりますね。
占星術でお伝えできることは、人として成熟し、自分らしく生きるためにどうしたらよいかということです。
世代の星:冥王星が及ぼす影響で、親子の向き合い方も異なる
占星術では、10天体の中で一番遠い星、冥王星は世代の特色を創る天体の一つです。
世代の星と言われるのは、速度が遅く、一つの星座を移動するのに15年~23年ほどかかるので、幅広い世代が同じような影響を冥王星から受けていると考えることができるのです。
1914年~1939年、冥王星は蟹座にありました。
戦中戦後ですから、集団意識というのが非常に重要でした。皆で共感し合っていることが大事、それを乱すものは許されない、集団に飲み込まれる時代です。
1939年~1957年、冥王星は獅子座にありました。
この世代は、戦後世代でもあり、独立意識が強く、自分の力で人生を創っていこうとしていました。ですから、自己主張もしなければならず、学生運動も盛んな時代です。
1957年~1971年、冥王星は乙女座にありました。
高度成長期です。医療や産業の発展により、あらゆる技術が発展しました。生活、健康、労働の確保が求められ、安定的な社会が実現されていきました。
1971年~1984年、冥王星は天秤座にありました。
この世代は、夫婦別性の議論、核家族化への加速化、圧倒的に恋愛思考になるなど、結婚に関連する考え方や制度の見直しや審議がなされるようになりました。また、女性の権利、教育制度などへの世論の考え方も変わっていきました。
1984年~1995年、冥王星は蠍座にありました。
人間の生命維持、延命、組成などの研究が進み、医療を越えた治療法なども出てきました。また、宗教に傾倒する傾向も強く表れた時代です。
こうして比較してみると、だいたいですが、蟹座後半、獅子座前半世代の親に育てられた子どもは、乙女座、天秤座世代であることがわかり、獅子座後半、乙女座前半の親に育てられた子どもは、天秤座後半、蠍座世代であることがわかります。
戦後の大変革期から、よりよい安定を求めた時代を経験してきた親世代と現在30歳代後半~40歳、50歳の子ども世代にギャップが生じるのも当たり前のことでしょう。
そして、今は情報も多く、自己主張できる時代。
この世代が向き合う課題としては、親子の問題は疎かにしてはいけないようにも感じています。
まとめ
今日は、私の占い鑑定スタイルの特徴と、それを必要としてくださる理由を挙げてみました。
また、そこには親子の関係の課題が関係しているケースが多いということ、世代の星:冥王星が創り出してきた社会指向などを照らして、「占い鑑定」の持つ役割と責任を振り返ってみました。
占い鑑定は、人生で行き詰った時だけではなく、人生のメンテナンスにも役立つものだと思っていただけると、もっと有効に活用していただけると考えます。