2021年を前に気になる木星と土星の動き/占星術・ホロスコープ:星占い.net
◇木星と土星が山羊座から水瓶座へ
明日、12月17日に再び土星が水瓶座に入ります。(土星は、3月22日に山羊座から水瓶座に移動しましたが、逆行により一度山羊座に戻りました。土星は、一つの星座をだいたい2年半~2年9か月を目安に移動します。)
また、12月19日には木星も水瓶座に入ります。(木星は、一つの星座をだいたい1年で移動するので、年運を予測するのに活用する天体でもあります。)
木星と土星は、12月21日には0度(コンジャンクション)、同じ位置を取ります。これは1632年以降397年ぶりだそうです。このことからも、さぞかし大きな影響がもたらされるのではないか…と想像しないではいられなくなりますね。次に木星と土星が0度になるのは、2080年です。
木星も土星も、社会の様子、出来事などが推察できる天体です。
その2つの天体が山羊座から水瓶座に移動するということは、現在の社会情勢を考えずとも、確実に社会は大きく変わっていくということになると言えます。
個人への影響としても、社会の価値観や規範などが大きく変わっていくことへの受け止め方によって、新しい社会に適応できるかが決まるので、冷静に、臨機応変に動けるように整えていく必要もあります。
◇山羊座を移動中の振り返り(その1:今年の状況)
水瓶座に移動すると、社会はどのような方向に向かうことになるのか…現在も、世界各国すでに波乱の中にある状況ではありますが。
世界的には、もちろん新型コロナ感染がいまだ収まらないことでしょう。ワクチン開発が加速化し、イギリスやアメリカでは治験、接種が始まりましたが、従来のワクチン開発には少なくとも4年はかかるという話です。一年未満での接種実施ということで不安です。色々な受け止め方があると思いますが、私は義務化されないことを願っています。
日本はというと、約8年続いた安倍政権が終わり、9月に菅政権が発足しました。最初は支持率も70%を超える高さでしたが、コロナ対策、外交、中国対応などで信頼を損なうような対応が重なり、何となく期待感が薄れてきているように感じられます。オリンピック、パラリンピックは開催が決定していますが、大丈夫なのか?どうなるのか?と、まだまだ心配が残る状況ではないでしょうか。
海外では、アメリカの大統領選挙が大変なことになっています。不正投票の有無から始まり、誰が大統領か?の結果に留まらず、保守とリベラルの対立が次第に大きくなり、国家が二分してしまいそうな状況が続いているようです。
これに絡んで、中国共産党の関与を疑わせる様々な角度からの情報が、他国からも漏れ聞こえて来るようになって来ました。
私は、社会情勢の専門家ではないので、一般的に入手できる情報を通してしか社会を見ることしかできませんが、世界が変わって行っていることだけは間違いないと見ています。
そして、SNSの浸透により、多くの人が民意を示し、社会を、政治を動かすような力を持つようになりました。
◇山羊座を移動中の振り返り(その2:冥王星とともに)
この1年は、山羊座に木星、土星、冥王星の3つの天体が運行している状況でした。古い体質の社会構造が崩されていく中で、人々の意識が目覚め、価値観が大きく変わるには十分すぎるパワーがもたらされて来ました。
遡りますが、2008年に冥王星が山羊座に入りました。この12年間、起業や団体などの組織に潜んでいた問題が明るみに出ることが多くなった印象はないでしょうか?その結果、社長や代表の交代、会社売却など、組織そのものが変化せざるを得ない状況が目立ちました。
政権も2008年自民党から民主党への与野党交替がありました。2011年には、東日本大震災が発生しました。
様々な問題が浮き彫りになり、政権はまた自民党に戻りました。 その後も、大きな災害が何度も起きました。また、各界において不祥事や不正が暴かれるようなことが続きました。
そして、これが何といっても国家の一大事、2016年の皇位継承の決定により、2019年平成から令和へと時代が変わりました。
新しい時代の幕開けを慶んだのも束の間、2020年は新型コロナに世界が飲み込まれてしまいました。
2020年1月13日には、山羊座の22度で冥王星と土星が0度(コンジャンクション)となりました。大きな変化が起きることが予想できる配置です。※サビアンシンボルでは23度になります。
人の力を超えた力によって世界が変わらざるを得ない状況になったことは、山羊座を運行中の冥王星らしい破壊力だと言えます。冥王星は、2024年まで山羊座エリアを移動していますので、これから最後の仕上げに入っていくのかなぁ…と考えているところです。
山羊座が示す特性は、地・活動性・内向性で基礎構成されています。
基盤を確立し、安全で永続的な社会を持つことを望み力を注ぎます。伝統を重んじ、変化を好みません。また、現実主義で、実利を優先します。
このような保守的な特質の中で、マンネリ、悪習慣、悪事不正、既得権益、慣例のような隠れている(隠されている)事実やわかっていても変えられない状況を戻せないように壊して来ているのが冥王星です。
そんな状況に加えて、2017年12月20日、その山羊座に土星が入りました。土星が入ったことで、より具体的な方法で現実を突きつけられるようになっていきました。例えば、眞子様のご婚約内定~延期、皇位継承の決定、大手ゼネコンリニア談合、カルロス・ゴーンの逮捕、モリカケ問題などもこの頃です。
2019年12月3日には、木星が山羊座に入りました。木星が入ったことで、実行力が拡大し大きな影響力をもたらすようになっていきます。この解釈から思わずにはいられないのが、新型コロナの感染流行です。
未知のウイルスである新型コロナの情報は錯そうし、国や地方自治体の対策は二転三転しました。
そのことによって、多くの人々には時間的余裕が生まれ、不安や不信から少しでも情報を集めようと、地上波だけではくSNSにそれを求めるようになりました。そのことによってメディアの偏りに気づき始め、メディアへの不信感を抱くようになり、テレビ離れが加速していると言われています。
木星は、火星のエネルギーによって身につけた実行可能な能力を社会に受け入れられるように発揮させるエネルギーを持つ天体です。
※前記述の場合でも、急に時間に余裕が出来たからといっても、前段としてSNSを使いこなすようになる(火星の実行力、水星の興味・学習能力など)時間がなかったら、多くの人がテレビや新聞以外に拡げて情報を得る(木星の視野を拡げる、探究心、水星の好奇心など)ことは難しかったでしょう。
これら近年起こっている様々な時事は、私たちに個人の力で何とかできるものではないという意識を持たせ、集団意識を強くさせ社会の動きを敏感にとらえるよう促されて来たように思います。
◇水瓶座の特性はどのように影響するのか?
山羊座では、現実に直面し、意識や価値観を目覚めさせ、もっと広い視野で物事を見ていく必要があることに気づかされました。
水瓶座に、木星と土星が入ることで、もう後戻りはできないと腹をくくることが求められて行きます。個人であっても世界の動きをよく見て、一歩を踏み出すことが大事です。
木星は、理想や改革に希望を燃やし、新しい世界を目指すよう促します。どんなことも無駄なことではないとポジティブに考えられるように影響を与えます。ただし、確信や保障があってのものではないので、流されて決断したり、無責任に引き受けたりしないように冷静さも必要です。
土星は、批判的、あるいは反抗的になるよう促します。親世代や古い考え方を拒絶する傾向も現れます。持論が通らない、調整が必要になる場合などは、関りそのものに無関心にさせ孤立へと向かわせることもあります。逃げずに忍耐を育てることも必要です。
読んでいただいてわかるように、木星と土星は、対局のような特性の天体です。
そこから考えらえることは、色々な出来事が起こり、その中では対立や抗争もあり、相容れない状況が繰り返され、混乱の世となりそうだということです。
視野は拡げなければなりませんが、見落としのないよう、現実をしっかり見極め、感情的になるのではなく、理論立てて物事を立て直していくことが、私たちに与えられた2021年の天からの課題なのだと思います。
個人で闘う(頑張る)時代は終わりました。個人が、どんなに頑張ってみても、AIの知能、処理能力には及ばないでしょう。
水瓶座を象徴するワードに「自他尊重」「ネットワーキング」というものがあります。
これが、非常に重要な時代になっていきます。
「何処で、誰と、何を目的に、他者と社会と繋がるのか?」
先にも述べましたが、一人でできることには限界があります。
いくつかの得意な能力があったとしても、一番得意な能力で勝負に挑む時代になります。
◎何処で…どんな分野で自分の能力を活かすことができるのか?
自分がやりたい分野ではなく、自分の能力が入り込める可能性のある分野を考えてみるとよいでしょう。自分中心に考えるのではなく、自分がそこに加われば、こんなことが創造できるのではないか?という発想が大事です。
◎誰と…誰と繋がれば、自分の能力が活きるのか?
まさに「ネットワーキング」です。自分でもできるけれども…という程度のものは他者に任せ、自分の一番の能力を発揮できるネットワークに参画していく意識が求められます。自分を過小評価する時代は終わりました。自分と同等、またはそれ以上の能力を持つ人たちとのネットワークに加わっていくことが今後を明るくします。
◎何の目的で…果たされる目的であるか?
同意できない目的に時間を割くことは求められなくなります。自分が目的達成のために力を注ぐ気があるかが大事です。また、掲げている目的が果たせる可能性のあるものなのかも見極めることが必要になって行きます。
これらの現象としては、国家間の関係の変化を見ていても何となくわかると思います。
例えば、 「日米豪印4ヶ国戦略対話(通称Quad)」自国だけでは難しいことに対して連携することで安全を強化する取り組みが始まりました。イギリスがEUを離脱し批判もありましたが、一方で難民の問題やコロナの流行で国境は必要ではないかという考え方も出て来ています。
また、武器を使った戦争を行ってきた時代から、知の闘いへとステージは移され、さらに加速化していくと考えます。
このような流れからも、国も個人も自立していてこそ、また同等もしくは繋がる必要がある力を供えていなければならない時代へと向かっていくと考えます。
※2021年2月2日には、土星と牡牛座を移動中の天王星が90度を形成します。大きな変革のエネルギーが加わり、段階的に世界を一掃、一変させていくことになるのでしょう。(90度形成の期間:➀2月2日~3月10日/②5月25日~7月1日/③12月12日~2022年1月5日/④9月5日~11月2日)
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ここ数年、良し悪し色々なことで忙しく、未来予測的な記事は書いていなかったのですが、世の中があまりにも目まぐるしく動いているので、久しぶりに書いてみました。
星の動きを解釈して、その影響を考えるのは、やはり楽しいですね。
キロンに関する記事やアスペクト解釈法なども書きたいという気持ちはあって、気にはなっています。そろそろエンジンをかけなければ…。