星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方5(2)-12星座の基本構造

星占い(占星術):自分でできるホロスコープの読み方5(1)で書いた【方向性】【性質性】【行動性】が、どのような基本理論の構造から導き出されているものなのかについて書きたいと思います。

12星座(サイン)について

 一般的には12星座と言われていますが、占星術では、12サインと言われるものに相当します。

12星座はどうやって決まっているか。

占星術では、天体の位置を確認する目安として、宇宙を12等分して考えています。

実際に12に分けたエリアには、そのサイン(星座)につけられているのと同じ名称の星座があります。そのことから、エリアは、12サインそれぞれの特徴を持ったエリアであると考えます。

ですから、この12サインの特徴を持ったエリアを移動していく10天体は、各エリアでそのサインの特徴に変化しながら軌道上を一周しています。(※占星術では自分を中心に考える)

(牡羊座の太陽、牡牛座の太陽、双子座の太陽…魚座の太陽/牡羊座の月、牡牛座の月、双子座の月…魚座の月/牡羊座の水星…というようになり、12サインの意味を加えて読み解きます。)

12サイン(12星座)をマークで表記することが多いので、確認しておきます。

12サインのマークの成り立ちにも意味があります。

前のサインから受け取った要素、次のサインへ受け渡した要素を含んで、それぞれのマークになっています。

(神話と関連付けて解読することができます。)

12サインの構造

 12サインには、それぞれ異なる意味があります。一つとして同じものはありません。

12サインのタイプは、3つの方法を用いてグループ分けすることで意味の原則を知ることができます。

12サインを、2つのグループ、3つのグループ、4つのグループに分けます。

それぞれの分け方によって抽出された要素を組み合わせたものが、12サインのタイプを創り出しています。

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12サインを知るための区分分け

 占星術の基本構造図に示されている12サインの構成要素を知るための方法を、区分分けと言います。

 2区分 2種類の方向性に分ける(外向・内向)

 3区分 3種類の行動性に分ける(活動・不動・柔軟)

 4区分 4種類の性質性に分ける(火・地・風・水)

この12サインをタイプに分ける考え方、2区分・3区分・4区分は、占星術のとても重要な基本原則です。

2区分:方向性  

 2区分は、意識が向きやすい方向性を示し、外向(+)と内向(-)に分類されます。

外向(所属サイン:牡羊座・双子座・獅子座・天秤座・射手座・水瓶座)

自分を表現し、自分のエネルギーを外へ出そうとする。

興味の対象は自分の内面ではなく、自分の外側に存在しているもので、興味の対象は移っていく。

内向(所属サイン:牡牛座・蟹座・乙女座・蠍座・山羊座・魚座)

自分を制御し、自分に必要なものを惹きつけ保持しようとする。

興味の対象が自分にあり、外側に存在しているものを、自分に取り込んでいく。

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3区分:行動性 

 3区分は、行動の基本バターンとなる行動性を示し、活動・不動・柔軟に分類されます。3区分は、季節に置き換えるとわかりやすくなります。

活動(所属サイン:牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)         

エネルギー発生型で、外に出そうとする

積極的(になる)

自発的(に動ける)

新しいことをスタート(させる)

⇒周囲の状況に合わせて(みる) アドバイス(に耳を傾ける)

不動(所属サイン:牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)         

エネルギー集中型で、自分の中に取り込もうとする

責任(を果たす)

忍耐(強い)

集中力(がある)

⇒こだわり(すぎない) 考えすぎ(ない)

柔軟(所属サイン:双子座・乙女座・射手座・魚座)         

エネルギー分散型で、外内へと柔軟に使おうとする

柔軟さ(を失わない)

適応力(がある)

感じ(やすい)(過敏)

⇒優柔不断(に注意) 誠実(に対応する)

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4区分:性質性

 4区分は、特徴を表す性質性を示し、火・地・風・水に分類されます。                             

火(所属サイン:牡羊座・獅子座・射手座)             

火は、熱と乾の性質を持った気体よりもさらに軽く微細な状態のもので、外(天空)へ、上へと向かっていくが、地、風、水と結びつくことによって、火の威力は変わる

上昇志向の面が特徴として出て来る。

情熱を傾け(られる) やりがい(を大事に) 輝(けるのだから)

地(所属サイン:牡牛座・乙女座・山羊座)             

地は、冷と乾の性質を持った個体で、内(地球の中心)と基盤を示すが、火、風、水と結びつくことによって、地の性質や形態は変わる

安定志向の面が特徴として出てくる

基盤(を作る) 安心安全(な方法で) ゆっくりじっくり(が大事)

風(所属サイン:双子座・天秤座・水瓶座)             

風は、熱と湿の性質を持った気体で、天空と地上の空間を隙間なく繋いでいく空気の層であるが、火、地、水と結びつくことによって、様々な動きを創り出し見え方も変わる

繋げて考えようとする面が特徴として出てくる

個性を大切に 新しいこと(に目をむけて) 知性(を活かして)

水(所属サイン:蟹座・蠍座・魚座)                

水は、冷と湿の性質を持った液体であるが、火、風、地と結びつくことによって、形態に変化がもたらされ、それによって性質も変わる

気持ちの変化を意識する面が特徴として出てくる

人のために役立つ力(を発揮して) 誰かと一緒に 感受性が豊か(なのだから)

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4区分の火・地・風・水は、四大元素と言われるものです。

宇宙の万物は、配合、配分こそ異なりますが、すべてこの四大元素の組み合わせによって存在しています。

四大元素には、エネルギーの働きを示す階層=ヒエラルキーは次の図の通りです。

先に示した火・地・風・水の性質を当てはめてみると、火は上へ向かっていく、風は漂う空気の層、水は液体で低いところへ向かう、地は地球の中心と基盤を示すので、エネルギーが働きやすいポジションに配置されていることがわかります。

【四大元素のヒエラルキー】

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この四大元素のヒエラルキーは、私たちの意識のメカニズムにも相当しています。

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12サインの特性

12サインの特性は、12星座=太陽星座の意味として12星座占いや星占いでは活用されています。

今回書いてきた占星術の基本的構造である2区分(方向性)・3区分(行動性)・4区分(性質性)の組み合わせによる特徴から派生しています。

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牡羊座

自分の中で燃えたものをすぐに発揮したい。

情熱を勇気に変える。

衝動的でエネルギッシュであるため、周りの人がびっくりすることもある。

計算、打算がない。

飾らない。

わかりやすい。

牡牛座

肉体と感覚機能を試して働かせる。

実感できるもので満たされる。

安楽な生活が大事。

ゆっくり、じっくり。

受け身的。

持続力がある。

双子座

身近な環境を知り、自分磨きをする。

色々な角度から知ろうとする。

好奇心旺盛。

巧みな表現力を持つ。(コミュニケーション力)

あっさり、さっぱり。

教え好き。

蟹座

共感、同質性が欲しくなる。

心を閉ざしている傾向があり、初対面が苦手。

豊かな感受性で感情表現をする。

思いやりがある。

心配する。

アットホームな感じを好む。

獅子座

自分を輝かせ、他者に認めてもらいたい。

自分を楽しませる。

強い覚悟と根性で揺るがない、揺さぶられない。

プライドと誇りが高い。

諦めない。

頼られると面倒見がよい。

乙女座

現実に対し自己調整して柔軟に対処する。

仕事や生活に役立つ能力を磨く。

観察眼に優れている。

几帳面でデリケート。

マニュアル的。

間接表現を好む。

天秤座

他者に対して向き合おうとする。

知的、美的バランスに長けている。

対等であろうとする。

平和的、協調的。

社交的知恵を持つ。

公平性を重視する。

蠍座

深く影響を受け、絆を持とうとする。

ギリギリまで我慢し、感情を出す時は一気に出す。

一途、ひたむき。

洞察力。

粘り強い。

人への深い責任感があるため、人を信用しにくい傾向がある。

射手座

もっと広い世界へ…と目指していく。

精神の向上を目指して成長していきたい。

ワイルドなアプローチ。

多趣味。

寛容で自由奔放。

哲学的、学問的志向で探求心を持つ。

山羊座

所属する社会で認められたい。

自分ができる役割を果たす。

確実性を求める。

合理的で無駄を嫌う傾向がある。

有言実行。

用心深い。

水瓶座

同じ方向性を持った人と特別に関わる。

ゆるぎない論理、思想を持つ。

常識に捉われない。

差別を許さない。

時代、流行に迎合しない。

壮大な視野。

魚座

現実的な考え方や感情が苦手な傾向がある。

共感的で、親切心があり、哀れみ深い。

流されやすい。

想像力に長けていて、ロマンティック。

自己犠牲的。

依存しやすいところがある。

12星座(サイン)の基本構造まとめ

12星座(サイン)は、3つの分析方法を用いて分類したヨウ素を組み合わせて、それぞれの星座の特性を示しています。

【方向性:2区分】外向性・内向性

【行動性:3区分】活動・不動・柔軟

【性質性:4区分】火・風・水・地 (四大元素とも言う)

12星座(サイン)の特性が、どのような基本構造から導き出されているのかがわかると、意味も波及させて考えることができるようになります。

また、迷った時には、原点に立ち返って、もう一度考え直すことが容易になります。

自分でできるホロスコープの読み方3-12ハウスのテーマ

自分でできるホロスコープの読み方4-10天体の属性と解釈

で説明した、12ハウスや10天体の解釈も、広く深く、そして質のよいものにしていくことができます。

一度にたくさんのことを覚えるのは大変ですが、一つずつ増やしていくためにも、基本構造を押さえていくことをおススメいたします。

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自分でできるホロスコープの読み方1-基本知識

自分でできるホロスコープの読み方2-10天体分布エリア

自分でできるホロスコープの読み方3-12ハウスのテーマ

自分でできるホロスコープの読み方4-10天体の属性と解釈

自分でできるホロスコープの読み方5(1)-12星座の属性と解釈

自分でできるホロスコープの読み方6-アスペクト

アスペクト解釈克服のためのコラム

1.太陽と月のアスペクト解釈例

<補足>占星術:星のアスペクト一覧

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