太陽と海王星のアスペクト(角度・関係)

☉太陽を主体にした解釈例

太陽は、通常の星占い、12星座占いに使われます。

「何座生まれ」が、太陽が何座にあるのか?で決まっています。

どんな人、こんなことができる、全体運などは、太陽で解釈していることが多いと思います。

興味のある方は、こちらの記事が参考になると思います。

自分でできるホロスコープの読み方5(2)-12星座の基本構造

占星術では、太陽は次のような意味(象意)を持っています。

・どんな人生を創っていきたいか(目標、理想)

・どんなふうに公には見られるか(表向きの顔、自己主張)

・自分が意識しやすい自分(自己認識価値、自己基礎)

アスペクトについての基礎について知りたい方はこちらをご覧ください。

自分でできるホロスコープの読み方6-アスペクト

アスペクト解釈克服のためのコラム

*太陽×海王星のソフトアスペクト*


【↑】 太陽主体の解釈ワード:夢や理想を描く

【60度】

外からの干渉によって、夢が広がっていきます。適度な工夫や発想が生まれ、気持ちが大きくなって実行を推進します。また、上手く行きそうな予感、完成されたイメージを持つことができるので、実現したいという思いが強くなります。

【120度】

特に意識しなくても、夢や理想を手に入れられることを思い描きます。自分が思い描いた通りに現実化していける才能もあります。芸術的な才能に恵まれたり、芸術的思考が強い傾向もあり、これらの能力が活かせれば幸運を引き寄せます。

*太陽×海王星のハードアスペクト*

【↓】 太陽主体の解釈ワード:幻想や妄想を描く

【90度】

しっかりと定まった人生を歩むことができない傾向が生じます。現実離れしたことに気を取られ、現実社会での生活に身が入らず、息苦しさを感じることもあります。精神世界や心理学への興味が強いでしょう。自己犠牲的で、色々なことを混同させてしまいがちなので、分けて考える工夫が必要です。

【150度】

自分の考えがまとまりにくく、モヤモヤとした感じを持ちやすいです。色々な考えが浮かんでは諦め、浮かんでは諦めを繰り返し、自分に嘘をついたり、妄想的になってしまったり、また機を逃すこともあるでしょう。誰かに話をして、考えをまとめていくなどするとよいでしょう。

【180度】

感受性が強く、不安定な心の状態になりやすい傾向があります。理想の自分、未来の自分に焦点が当たっていて、今の自分、等身大の自分から目を逸らしやすいので、自分に本当に必要なことがわからないで過ごしてしまうこともあります。人生には、自分を誤魔化していることに気づくチャンスはあるので、逃さないようにできるとよいでしょう。

【0度】

超越した人生を夢に描いて、生きて行きます。直感力に優れているので、自分の感を信じて、プロセスを思い描きながら進んで行くことができます。 創造性が豊かで、どこまでも広がっていきます。また、現実的ではないことから不思議な人という印象の人もいるでしょう。中性的、魅力的に思われることを望む傾向もあります。

海王星を主体にした解釈例

海王星は、夢や期待感、それらを得るための指向を表します。

別の言い方をすれば、視点が現在よりも未来にあって、実際にはどうなるかわからない、約束されていないけれども、夢や期待感が持てるようにエネルギーを注ぐ天体と言えます。

夢や期待感を抱くには、必要な条件があると考える人も多いでしょう。

例えば、努力や鍛錬、研鑽があって抱けるという人もいれば、情報や人脈があって抱ける、資金があって抱けるなど…。

しかし、海王星のエネルギーは、条件が整っているかどうかなんて、全く関係なく働きます。

つまり、海王星の影響を受ける人、受ける時は、条件が整っていなくても、夢や期待感を持たせるように働くということです。

よい働きをしてくれる場合は、推進力や創造力を与えてくれるので、夢を引き寄せ、手に入れ、成功しやすくなりますが、よい働きをしてくれない場合は、勘違い、自己欺瞞(うぬぼれ)、妄想などをしてしまいがちで、犠牲を払うことになったり、迷走しやすくなります。

精神に及ぼす影響も大きい天体なので、影響への対策(どう解釈し受け入れるか)も大切になります。

また、事象で言えば、海王星の影響は、土星、天王星、冥王星のような「影響があった」とハッキリとわかることは少なく、または時間をかけて徐々に表れることが多いです。

ホロスコープを解釈する場合、影響を見逃したり、軽視してしまう人もいますが、重大な出来事が起きていたと気づくというのが、海王星の影響ですので、長期的に観察、分析する必要があると考えます。

*海王星×太陽のソフトアスペクト*

【↑】 海王星主体の解釈ワード: 夢あふれる、眠っていた才能を開花させる、神秘的

【60度】

人生に夢を与え、実現可能であると信じることができるよう手助けをします。今辛くてもいつかは必ず夢が叶うという気持ちになることによって、現実を離れ没頭できるようにもなります。

【120度】

ストーリーを思い描かせ、その通りに物事を進めていけるようにエネルギーを注ぎます。どんどんと大きく広げていこうとする傾向があり、自分でも想像以上の成功を手に入れることもあるでしょう。(自然の成り行きで、そのことに気づけない場合もあります。)

*海王星×太陽のハードアスペクト*

【↓】 海王星主体の解釈ワード: 移り気、センチメンタル、猜疑心が強い、ストレス、情緒不安定

【90度】

人生において迷わせたり、混乱が多くなります。また、思考や判断力を低下させ、間違った選択をすることもあります。犠牲的精神が強くなると、人生や自分自身への不信感や傷つくことは受け入れるべきことと思いこむ傾向も生じます。断ち切ろうとする意志が必要です。

【150度】

目標や目的に迷いや疑いが生じるように働きます。はっきりと確信が持てないまま、あるいは迷いながら、なんとなくやる方向へと向かいます。考えることがおろそかになり、流されてしまう傾向も出て来やすいでしょう。しかし、必要な学びと受け止め促していることと捉えた方がよいでしょう。

【180度】

人生や自分に対して大きな期待感を与えます。神秘的、芸術的、宗教的な意識が強まり、現実離れした発想へと駆り立てます。ファンタジー小説の主人公と自分を重ね合わせ、現実逃避しているような感覚が生じやすいです。社会生活の中で、自分の存在価値を感じらえるようにするとバランスよく生きられるでしょう。

【0度】

神秘的なことに触れたり、スピリチュアルな能力を活用したくなります。心理学、占い、音楽といった精神に癒しを与えるような仕事に就く可能性も高めます。流されているように感じることもあり、自分で考えて人生設計している感覚はあまり持てないかもしれません。しかし、無理に抵抗しない方がよいアスペクトです。

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アスペクトは、実際には、質問の内容や今どんな時期にあるか?などを踏まえて読むことがほとんどです。その場合は、もう少し具体的表現になります。

また、実際には、木星、土星、天王星、海王星、冥王星は、おのおのの天体を主体としてアスペクトを読むことはあまりありませんが、鑑定での言い回しとして、これらの主体にした言い方の方が受け止めてもらいやすいこともあるので、太陽と月については解釈例を書いています。

ここでご紹介した解釈は、基本知識に基づいた私流のアスペクトの読み方になります。

イマジネーションの大切さや言葉にすることの難しさを、改めて実感します。