目 次
太陽とのアスペクト(角度・関係)
☉太陽を主体にした解釈例
*太陽×冥王星のソフトアスペクト*
特別な人生を歩む傾向があります。人生における目的意識がしっかりとしていて、手中に収めるために精力的に活動します。挫折したとしても、協力を得られることが多いでしょう。信頼される人柄でもあります。
自分の考えや意志が強く、それに基づいて人生を創っていきます。自分の人生に必要かどうかを見極めて、自分の中でハッキリとした判断が出来ています。失敗や挫折をしても、起き上がる強い意志と力が備わっているので、目的達成まで頑張ることができます。
*太陽×冥王星のハードアスペクト*
失敗や挫折を繰り返す人生で、苦労や困難を感じることが多いでしょう。自分の意志が強すぎる余り、自分では修正できず、周囲の状況、環境、他者との関係が影響して大きな人生の転換をせざるを得ないということになりやすいです。
自分を追い込んで深みにはまっていく傾向があります。意に沿わない働きかけがあり、このままではいけないのではないかという葛藤が生じやすいです。また逆に、自分の意志を変えられない場合は、強いプレッシャーと闘わなければならないこともあるでしょう。
いつも限界を超えた人生を生きる傾向があります。また、やり遂げることへの集中度が非常に高いために周囲との折り合いをつけることが難しくなり、孤独を感じながら生きることもあるでしょう。何かを追及し続けることで幸福感を得ることができます。
何かを成し遂げなければならないという衝動によって人生を創っていきます。自分の力を主張することにも拘りがあり、目的への執着も人一倍強いので、力を発揮して周囲が驚くような転身を果たすこともあるでしょう。
冥王星を主体にした解釈例
冥王星は、1930年に惑星として発見されましたが、2006年に準惑星に分類が変更されました。
しかし、現代占星術においては、変更後も同様に、基本天体の一つとして扱っています。
実際に、冥王星は、強制的で爆発的な影響を及ぼしていると予測がつき、解釈することができます。
冥王星は、太陽系の一番外側に軌道があり、動きがとても遅く、地球を一周するのには249年かかります。発見された時は、蟹座を運行中でした。現在は、山羊座26度なので、12星座のうちの7つ移動したということになります。
冥王星は、死と再生の星と言われます。
私たちが道を誤っていた場合、強制力を持って物事を終了へと向かわせます。人生の軌道修正をする機会を与えるとも言えます。私たちには、35歳くらいから45歳くらいまでの間で、人生の大転換期があるのですが、この時、生まれた時の冥王星に対して運行中の冥王星が90度を形成し、大きな変化の時を作り出すという現象があります。(だいたい1年から2年くらい90度の期間が続きます。90度を形成する年齢や期間については生年月日によって異なります。)
ですから、冥王星がかかわる時には、運命的な出来事や事件がおきることが多いです。
結婚や離婚、転職、家の購入など、人生のイベントのようなことも発生しますし、詐欺に合ったり、自己に合ったり、大病をしたりということもあります。
何が起きるか?
それは、人それぞれではありますが、先にも述べたように、人生の軌道修正が必要な時や自分では断ち切ることができない時などに冥王星は関わって来ます。
冥王星は、計画的に物事を進めていますが、進めていることを察知できるかどうかは個人差があります。しかし、大概の場合、突然、衝撃的に物事が起こり、今までのことが終わった、または失ったと感じます。
しかし、冥王星が引き起こした終わりは、始まりを迎えるためのものです。
どんなに驚き、高揚し、または苦しく、辛くあっても、新しい人生への学びであり、チャンスがそこにはあるという受け止め方ができれば、それは大好転機となります。
冥王星は、恐れられている天体であることも事実ですが、私たちのために発動する(=アスペクトを形成する)と私は理解しています。
*冥王星×太陽のソフトアスペクト*
人生の軌道修正を協力的に行います。自覚せずとも、軌道修正に備えた準備をする、閃きや直感によって道を選択しているということもあるでしょう。目的意識をクローズアップし、活動力を高めます。
自然なこととして、内在するパワーが湧き上がってきます。一旦決めたら、なかなかあきらめる気持ちにはならないように働くため、プロセスは変更しても、結果を出せる可能性も高くなります。
*冥王星×太陽のハードアスペクト*
強情で被害妄想的な思考が強くなります。執着心から何としてでも成し遂げさせようと働きかけます。また、自分の意識に集中してしまい、他者を排除しようとする部分も強まる傾向があります。集中から解く方法を見つけられるように自らを促しましょう。
感に触るような物事によって、憎しみや嫉みを深めていってしまう働きかけがあります。自分の感情が思うようにコントロールできない経験を重ね、少しずつでも自分を解放するように促されます。自らの感情がバランスを崩さない心がけが必要です。
すべてを掌握しコントロールしようとするかのような強い力を及ぼします。なぜ、こんなことになってしまったのか!、あるいは、なぜ、こんなにもやってしまうのだろうかと思うような経験を与え、それを乗り越えようとする意志や勇気を増強を図ります。秀でた力を有意義に活かせるように使うとよいでしょう。
自分ではどうすることもできない衝動を与えます。その衝動は爆発的で、止めることが困難な場合も少なくありません。とことんやり抜いても満足することができない傾向があります。終わりは始まりのためにあるという意識が根底にあります。自分ではコントロールしきれないアスペクトであることを認識し、この働きを現実社会を超越するくらいの活力にしていければ大きな変革も為せるでしょう。
また、実際には、木星、土星、天王星、海王星、冥王星は、おのおのの天体を主体としてアスペクトを読むことはあまりありませんが、鑑定での言い回しとして、これらの主体にした言い方の方が受け止めてもらいやすいこともあるので、太陽と月については解釈例を書いています。