(♏)蠍座の水は、沼に例えられます。
沼とは、深水5メートル以下で透明度の低く、水が溜まっていて、底には泥の層があり、植物が生息している規模の小さい水の溜まりを言います。
水はそこに滞留して濁っているため、覗いてみても何も見えないことが多く、不気味さを醸し出していることもあります。
水があることで、植物が育ち、プランクトンが発生し、それを餌とする生き物が生息するようになり、陸とは異なる別の世界が一つ創造されていきます。
沼は、風が吹いたり、物が落ちたり、生物が動いたりしないかぎり、水の動きもほとんどないので、覗いているだけではわからない状況です。
底に溜まっている泥は思った以上に深かったり、泥の中には思いがけない生物が生息していたりという具合です。
私たちは、沼に対して、最初は恐る恐る覗くでしょうが、次第に様子が分かってくると、手を出したくなり、生息しているものの予想がつけば、踏み込むことも怖くないような気がしてきます。
蠍座の人たちは、図り知れないほどの深い意識で、相手との関係性を築こうとしています。自らが積極的にアプローチしなくても、相手を引き寄せ離れられなくなるような神秘的な魅力で、忍耐強く距離を縮めていくことができます。
しかし、相手を引き寄せ溶け合うような関係が築けないとわかると、危機的意識へと追い詰められ、すべてを架けて臨むような爆発的な行動に出てしまうこともあるのです。