◎ 自己表現し人生の意義を自ら生産する
point:人生基盤の創造/社会評価
この年齢になると、人生も人それぞれ。人生の枝分かれがどんどん進みます。
自分の望む職業に就いている人もいれば、仕方なくその職業に就いた人もいるでしょう。浪人や留年を経験し、苦難の人生を歩んでいるひともいるでしょう。
この時期は、太陽のエネルギーが強く影響し、成長を促す第1期に当たります。1期で促している成長は、社会の中で自分をアピールできるようになることです。
そのために、何をすればよいか?
一つ前の金星の段階では、自分の欲求を満たすことを知る時期でした。その中で、「できること」によって満たされることがわかったと思います。
しかし、「できること」が自分を満たすからと言って、他者や社会(周囲)を満たすとは限りません。この太陽の段階(1期)は、「できること」が通用するかどうかのチャレンジ、あるいは「できること」を形を変えて活かすチャレンジ、または、「できること」をもっと増やすチャレンジなど、自分に勇気を与え試すことができるように成長する時期です。
・最初から上手くできると思わないこと。これも勇気の大きな成長です。
・失敗を恐れない、失敗から学ぶことを何回でも繰り返すこと。不屈の精神の大きな成長です。
・自分に負けない、自分を諦めない、自分の価値を支えること。忍耐の大きな成長です。
太陽の1期は、まさに太陽の光が一気に差し込んで来るように、花開く人もいます。「早咲き」タイプですね。
しかし、そうではない「遅咲き」タイプの人もいます。(遅咲きは、中高年、老年ということもありますね。)自分には何が向いているのだろう、周囲や誰かの役に立っているのだろうか、たくさん迷い、前に進めない時を重ね続ける時期となることもあるでしょう。
その時は、金星の段階で得るべきだった「欲求を満たすこと」に戻ってみることも必要かもしれません。ただ戻るのではなく、あの時よりは成長していますから、多面的に見つめる目を持つことも大切です。
多面的とはどういうことか、少し書いてみたいと思います。
以前コラムで取り上げましたが、「自己理解と他者理解」です。
・自己理解は、自分が自分のことをどんな人だと理解しているか。
・他者理解は、他人が自分のことをどんな人だと理解しているか。
どちらか一方だけでは、自分への理解を誤ってしまう可能性がある、という心理学の理論です。
金星の段階では、自分はこれがしたい、これが好きという自己理解の側面から欲求を満たしていることが多いのですが、太陽の1期に入った段階では、他者理解に耳を傾けることが、自分の人生を創造していく鍵となります。
私たち人間は、群れ(社会)の一員として生きるように構造化された社会にいます。
ですから、群れを外れることは苦しみや辛さを伴うので、社会の一員として、失敗も不器用さも含めて「認めてもらえる自分」に成長させていく期間にできるとよいと考えます。
※「社会」とは、集まって生活を営む集団、同類の仲間(Google検索引用)と書かれています。社会には大小あります。また、汎用性の広い集団や専門性の高い集団など様々です。太陽の1期は、自分が人生を創造していくために認めてもらえる社会を模索、選択する時でもあることを加えておきます。