「ピノキオ」(支配星:№15山羊座/№20冥王星)
№20 クリケット ピノキオの友達 |
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ピノキオ | 「ぼくだって!(ちょっと強く) ぼくだって…(悔しそうに)苦しかったんだ… ぼくだって… クリケット…ぼく」 |
ピノキオは、ジェベットじいさんが愛情を込めて造った操り人形。 でも、勉強もせず怠けることばかり考えて、簡単に悪い誘いに乗ってしまいます。 ピノキオを心配する賢いコウロギの妖精クリケットが何回も忠告しましたが、お説教されるのが大嫌いなピノキオは、全然聞き入れようとはしませんでした。 ところが、 こうして次第に、ピノキオの心には本当の愛が育っていったのです。 すると、どうでしょう! | |
ピノキオ | 「クリケット!(驚く) どうしたんだろう!僕の手、僕の頬…やわらかい… クリケット… 見て!僕のここ(心)。僕変わっていくんだ… クリケット、君には見えるよね!(喜び)僕のここ。」 ピノキオは、もう、人形だったあの日に戻ることはありません。 |
ジェベットじいさん (50歳ぐらい) |
「あー、今日もよく働いたわい。さて、どうするかなぁ…」 「そうだ!操り人形を作ろう。」 |
№15 ピノキオ |
それは、 一つの木切れを見て、そう思ったジェベットじいさんに、宇宙からの驚きのプレゼントが贈られた夜でした。 |
ジェベットじいさんは、仕事を終え、さっそく人形作りに取り掛かりました。 月明かりが部屋の小さな電球を助けているようでした。 その月の光が命を吹き込むかのように、ピノキオに流れ込んで行ったのです。 |
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それは、操り人形のはずでした。 ところが、 勝手に動き、勝手にしゃべる。 ジェベットじいさんの声が、よーく聞こえている。 自分の思ったことを、思ったままに口にする。 けれど、 ピノキオを作ったジェベットじいさんは、思うのです。 | |
ピノキオ | (曲調が変わるのを待って)
ぼくの名前は、ピノキオ! とうさんが自分の上着を売って、ぼくを学校へ行かせてくれることになったんだ! |
ところが…
ピノキオは、学校に行くと言って家を出たのですが、途中でみた人形の芝居小屋が気になって仕方がありません。 それを知った大きく恐ろしげな芝居小屋の親方は、黙ってはいませんでした。 | |
親方 | おまえ、よくもわしの芝居をメチャクチャにしてくれたな。 ただじゃおかないからな!焼き鳥の薪にしてやるぞぉ。 |
ピノキオ | ぼく、薪になんかなりたくないよ!死にたくないよぉ! |
ピノキオは大きな声で叫びました。 何度も何度も叫びました。 (若干間) そんなピノキオを見ているうちに、親方はだんだんピノキオが可哀そうになってきてしまったのです。 恐ろしそうに見えた親方も、実は義理人情に厚い。 根っからの悪人ではなかったのです。 さらに、親方は、ピノキオの境遇を知ると、ピノキオに 5枚の金貨を与え、家に帰してやりました。 | |
ピノキオ | 「ぼくは、とうさんに悪いことをしたんだ…この金貨で教科書を買って学校に行く!とうさんの上着も買わなくちゃ。」 |
ピノキオは、これでいい子になるだろう…と思いきや、懲りることなく、よからぬ誘いに心が動き、何回となく誤った道へと進んでしまうのでした。 | |
設定 | (魚のお腹の中に飲み込まれるまで) |
そして、とうとう大変なことに! ピノキオが大きな魚に飲み込まれてしまったのです。 「やだよぉー、助けてー!」 ところが、奇跡とも思える出来事が起こります。 ピノキオを探すために、小舟に乗って海に出て、大きな魚に飲み込まれてしまったとうさんと、 「おー、ピノキオ!」 この時はじめて、ピノキオには強い意志が芽生えました。 |
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ピノキオは、ずっと欲望と理性との間をさまよって来ました。 でも、それはすべて、ピノキオが乗り越えなければならなかったこと、人間の子どもに必要な<愛>を知るための闘いだったのです。 欲望は、愛に甘え 私たち人間も同じ。 だから、あなたにも… |