(♌)獅子座の火は、暖炉の火に例えられます。
暖炉は、人が暖を取るために、人の手によって焚き付けられた火です。
暖炉は固定された場所であり、火はその範囲内で燃やすのが普通です。
そして、人々は暖を取りたい時には、そこに集まり、必要がなくなれば去って行きます。また、暖を取る必要がない季節は、火をつけること自体しなくなります。
暖炉の火は、寒さが厳しい時や、温かい食べ物や飲み物が必要な時には、恩恵を心から感じられるものですが、暖かい季節を迎えれば、たちまち迷惑な存在になってしまいます。
しかし、暖炉の火は生活に役立てるためばかりではありません。炎が灯ることによって、部屋そのものの雰囲気が変化し、非日常的な感覚や華やかさを創り出すことができることから、静かなる支配力を垣間見ることもあります。
決められた場所で燃えているという正しさを示しながら、人々のニーズに応える様々な役割を担っていると言えます。
獅子座の人たちは、この暖炉の火のように、人に必要とされれば、そのために専心し力を尽くすという精神力を持ち合わせています。
とは言え、火をつけてくれる人は必要ですし、必要とされていると感じられなければ、力を発揮する気持ちは薄らいでいってしまいます。
つまり、自分が必要とされるステージが整っていれば、その上ではどんなことにも耐え創造し、燃え尽きるまで、人々のために力を尽くすことができるというところもあるのです。