「サンタクロース」(支配星:牡羊座)

牧師の朗読
(かしこまる必要はない/神の代弁者として言葉を慈しむ)
どこまでも真っ白い世界が続いている。
白く長い髪、そして髭…雪の続きのようなその人は、
素朴な赤い服と緑のコートをまとい、限りなく歩いていく。

どうか、雪の中に灯る、希望の光であるように、
あなたの慈しみを、いつの日も子どもたちに届けてください。

年老いたように見えるその姿からは、想像もできないようなインスピレーションが、その人には備わっていました。

世界中のすべてを知り、
すべてを聴き、
すべてを観ることができました。

その人は、全能の神から託された、子どもたちを救う最強の力を持った者…サンタクロース。

地球のあちらこちらから、子どもたちは心の声をその人に届けます。
心が感じたままの声を。いつだって…

(曲の区切り待って)
「パンが食べたい…」
「おとうさん、おかあさんに会わせて」

「わたしね、お姫様みたいなドレスがほしいの」
「ぼくは、おもちゃがほしいよ」
「もっと広いきれいなおうちに住みたいわ」

「温かいお部屋がほしい…」
「弟の病気を治してください」
「お金があったら…お薬を買います」

「楽しい夢を見せてください」

「愛を…少しの愛を…私にも分けてください」

子どもたちの心の声と願いが届くと宇宙と繋がっているインスピレーションが、その人の心に一気に火を着ける。炎は高々と立ち上がる。
すると、
何事にも立ち向かう最強の力が動き出し、その人をすべての子どもたちのもとへと向かわせるのです。

サンタクロース 私は、必ずや、すべての子どもたちに強く生きる力を与えてみせる。

善を与えられている子がある
悪を与えられている子がある
誰にそう決める権利があるというのか。
すべての子どもたちが、この地上の喜びを知らなければならないのだ。

サンタクロース…全能の神に選ばれし者。
彼には、すべての子どもたちに幸せを届ける偉大なる覚悟ができている。
だから、
雪のきらめきの中で、太陽の光を浴びて、
月の光を心の灯(ともしび)としながら、
子どもたちの願いは、
時にスターダストのように、
時に雪虫のように、
サンタクロースに舞い降りて来るのです。
清らかな調べの中で…
サンタクロースは、
雪で覆われた子どもたちの心を、自らの熱き愛で溶かし、子どもたちの願いを叶えるのです。
世界中の愛を目覚めさせる最強の力によって…
(しばらく間を取る)
そして…子どもたちを愛してくださっている、
あなた方のために…
サンタクロースは、きっと、こう告げることでしょう。

私は、あなた方を愛する者の一人である。
あなた方が自らのために心を休め、
自らを慈しみ大切に愛せるよう…
私は、あなた方に、力を、注ごう。
(間)
サンタクロースより愛を込めて…