子どもに言ったこと、自らは出来ますか?:占星術・ホロスコープ:星占い.net


今度の日曜日、声楽の発表会があります。
発達障害の息子の付き添いからレッスンを受けることになり…まったくの素人でしたが(今もですが)、気が付けばレッスンを受け始めて8年目になりました。
思い返せば、幼稚園の時「将来なりたいものを粘土で作る」という課題があって、その時作ったのが、なんとロングドレスを着た歌う人だったのです。年長さんだったのでしょう…しっかり記憶がありますから。
しかし、子どもの頃から歌うことは好きでしたが、専門的に学びたいという気持ちはありませんでした。
(ピアノが嫌いだったからかもしれません。)

私が声楽を始めたキッカケは、その当時高校生だった息子がクラシックギター部の発表会で、ギターを弾きながら歌うために発声法を習いたいと希望したので、知人を通じて、元某音大教授の先生を紹介していただきました。
息子は、その当時は一人で4本の電車を乗り継いで通うことが難しかったので、私が付き添いました。
その際、先生が、付き添いだけでは気の毒だと思われたのだと思われますが「お母さんもやりませんか?健康のために。」と誘っていただきました。この年齢で声楽なんて無理と、半年くらいはお断りをしていたのですが、数回誘っていただくうち「健康のため…それもそうかな…」と思い始め、レッスンを受けることにしました。

5ハウス射手座なので、専門的な、高尚な趣味に惹かれるタイプであることも後押ししたでしょう。
また、太陽獅子座なので、表現すること(エンターテイナー気質の獅子座)は基本的には好きなので、惹かれるお誘いであったと思います。

ところが…
声楽!これが…覚悟はしていたものの、想像をはるかに超えて難しすぎて、何度となく挫折しそうになりました。
先生のレッスンは、「健康のため」のはずが、本格的で厳しいなんてものではなく…。
それでも、なぜやめず、現在まで続けているのか…。

息子がやめたいと言わなかったからです。

5年目くらいまでは、「息子の付き合い感覚」の方が勝っていたのですが、このまま惰性で続けるのか?それとも一度真剣に挑戦するか?と考えるようになり、どちらにせよ付き添うのだから、後者選択。
それから、本気で練習を始めたのですが、さらに苦しく受難の年月を送ることになりましたが、ようやく最近、声楽発声法の入り口に辿り着きつつあるところまで来ました。

私は、子育ての中で、子どもがやりたいという習い事はなるべくさせてあげようと思っていましたが、娘(3歳)と息子(2歳)がバレエを習いたいと言った時には、「10年続けるなら習わせてあげる」と言いました。
なぜなら、バレエは規律も厳しく、上下の関係もわかりやすく、人生の基盤になる学びができると思ったので、やるならば長く続けさせたい、また10年続けることは、投げ出さず続けられる自信を得られる習い事になると思ったからです。
結果、娘は15年、息子は11年続けました。
二人とも、バレエを続けたことは大きな意味があった(終活の時に役に立った)と言っています。

ということもあり、私自身がやり始めた声楽を10年続けないのはどうなのか?と自分に問うたこともあり、現在にいたります。(経験として子どもの頃、書道は15年続け、40代でまた3年ほど習いました。)

声楽の発表会は音大で学んだ人が大半で、毎年自分が情けなく辛いのですが、子どもたちは、2歳、3歳の時から、他の人より出来ないのに舞台に立っていたのかと思うと、子どもたちは頑張っていたのだなぁ…と思うのです。

子どもに学ばせたい、それは子どものためだから…そう思って親は色々な機会を作ります。
しかし、出来ないとガッカリもするし、励ましと称する追い込みをしてしまうこともあります。
また、自分が乗り越えたことである場合、乗り越えられて当たり前という考えに基づいてしまうこともあります。
これらはよくあり得ることですね。
親は、情報と自分の経験を頼りにしているのですから…。

私の子育てを振り返ってみると、自分の希望や理想だったことを、子どもたちに願ったこともありました。
出来るだけよい学校に行かせたいとも思っていました。
しかし、特別教育ママではなかったと思います。
ただ、過ごした環境は大きく影響し、親以上に子どもたち自身が進学校を目指すようになっていきました。
子どもたちは友達と同じように、すすんで中学受験を希望し、結果的に学歴はそれなりに得ました。
(これが、よかったのか…それは子どもたちの人生の終盤で、子どもたちが振り返ってわかることだと思います。)

そして、子どもたちは就職し社会人になっています。

今、私は敢えて自分の等身大を見せることを恐れないようにしています。
声楽に奮闘して、出来ない自分。
占星術家としても、まじめに続けてはいるものの、頭角を現すこともできず。(出来なくていいんですけど)

たぶん、子どもたちは、母を超えたと思えている部分があると思います。

親を超えさせる。親はその機会を作る。

大人になった子どもへの親としてかけられる愛情の一つと考えています。

このような子どもが親を超えていく機会は、きっと様々で何度かあると思うのですが、その時、真摯に超えていくことを讃え喜ぶ…大事なような気がしています。

子育っていつまで?という疑問も湧くかもしれませんね。
少しずつ、少しずつ、離れていけたら、お互いに幸せなのではないかと思っています。

親子の関係は、人生を大きく左右するもの…自分の人生を中心に考え、行動していけるといいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。