(♈)牡羊座の火は、野火に例えられます。             

野火は、どこに向かおうとしているのかさえもわからない、勢いのある炎です。

それは、近寄らずとも熱く、制限なく燃え広がろうとしているかのようです。

前に進むことだけに集中し、炎の勢いが衰えないうちに威力を最大限に発揮するかのように進んで行きます。

行く手を阻むものが現れようと関係なく、ただただ進んで行きます。

山に野火が放たれたとしたら、これまでの緑豊かな山々の風景や、そこに生きる動植物や人の営みのことなど関係なく、火が着けば燃え渡り燃やし尽くしていきます。

一見、なんてひどいことを…と思う光景が目の前に浮かんでくることでしょう。

しかし、時として、それくらい思い切った手段を講じなければならない状況もあります。

世の中には、見た目には、穏やかに、豊かに見えている場面も、調べてみたら根絶すべき害悪に侵されていることや、荒療治が必要なこともあります。

牡羊座の人たちは、新しい扉を開かなければならない…という使命が下されたような直情的な炎を燃やし、勇気ある衝動に駆りたてられるところがあるのです。

また、始めることに熱い思いが集中しているため、始めたことがその後どうなっていくのかは、自分の受け持ち範囲ではないと捉えている傾向もあります。