(♐)射手座の火は、摩擦によって生じる火です。          

擦り合わせて火を起こすということは、人類の知恵がさせたチャレンジであったはずです。

擦り合わせた時に生じる火花は、その一瞬の瞬きに高揚感が与えられ、大いなる可能性を信じる精神を宿したはずです。

炎が出るまでの過程は、すり合わせることによってかなりの熱を発し、煙が出はじめます。人類は、いかにしたら火を起こすことができるか…というこの方法をどのくらいの年月探究し知り得ることができたのでしょう。

人類の知恵は、真理の上に成り立ち、多くの人々の知恵を出し合い、言葉と体験を重ね、やっと実現できたのであろうことが想像できます。

やり遂げるためには、必要な技術の何倍、何十倍もの知識や探究心が必要です。

射手座の人たちは、摩擦によって飛び散る火花のように、外に向かって身を放ち、探究の旅に出ることを望みます。

他者からは困難と思われるような理想であっても、必要であろうと思うことについては学びを続け、蛇行しながらでも目的を目指していこうとするのです。

その姿は、その場限りのいい加減な態度や自由奔放すぎるように映ることもあるかもしれませんが、人間の知恵や精神性を、より豊かに導いていく力を持っているのです。