◎ 無意識から感情の高揚と快感を引き出す

point:夢と理想への架け橋/信念に従う

海王星の段階については、昔と今では違うところも多いと考えます。昔(戦後20~30年くらい?)であれば、隠居生活に入るか入らないかという年代です。子どもや孫、地域社会、日本、世界の幸せを祈ること、皆が愛し合い生きられるように願う…宗教心が無意識から湧き上がって意識化されていくようになる頃でした。
しかし、現代では、まだ働いている人も多いので、隠居を考えることもほとんどないと思います。

はじめは、自分自身の中の攻めて生きてきたエネルギーと、それを受け止め溶け込ませようとするエネルギーが葛藤を生むことも少なくありません。

さらに定年年齢は引き上げられる予定ですので、今よりもさらに、社会生活という現実の中で過ごすことになり、海王星のエネルギーも現実の中で作用すると考えなければなりません。

日々の暮らしの中でも自然が身近に感じられたり、振り返り記憶と結びつく内省の時間がより与えれることになるでしょう。

海王星のエネルギーによって溶かされた心の深いところから引き揚げて来る記憶は、新たな幸せを創ることもあれば、新たな後悔を創ることもあります。この記憶との接触を日々の生活で繰り返しながら、断捨離をするように、記憶の中の自分を褒め、自分を許し、一つずつ手放していくことになる時期であると考えます。

そして、日々蘇って来る記憶は、いつしか無意識の中に沈んでいた信念に触れるキッカケとなることもあるでしょう。

また、描いた夢や理想は、自分の人生で掴むことができたものもあれば、掴むに至っていないものもあるでしょう。

たとえ、後悔がたくさんあったとしても、多くの人が自分自身を苦しみから救うことを望み、責めることから離れていかなければと思う段階に進みます。

・自分を緩めます。解いていきます。

・身を任せ、漂うことを恐れません。

こうして、労働が中心の生活から離れていくに従って、無意識の中の感性が働きを増して、自分の中に拡がる小宇宙の感覚を取り戻していくのだろうと私は考えています。

この段階は、いずれ死を迎える私たちが、必要以上に死を恐れない、痛みや苦しみも恐れないように、宇宙(神)が与えてくれた「麻痺の時間」ではないかとも考えます。

※記事のはじめの方で少し触れましたが、ここ数十年でかなり寿命が延びています。海王星、冥王星の段階について、段階の順序が変わることはありませんが、区分けした年齢で、その段階に達しているかどうかについては、世代や個人差を考慮する必要があると考えています。