「妖精ゴッドマザー」(支配星:月)

意地悪な長女 「しっかり、掃除しなさいよ!」
継母 「母親が死んで、引き取って育ててあげたのに、ほんとうに、お前は役に立たない子だね。」
意地悪な長女 「私のドレス、直しておいてって言ったじゃない!お城の舞踏会は今夜なのよ!何とかしなさいよ。」
がめつい次女 「私の靴もピカピカに磨いておくのよ!いーい!」
ゴッドマザー 「シンデレラ…
シンデレラ…
あなたは、とってもよく働き、この家の人たちのために、よく尽くしていますね。」
シンデレラ 「あなたは…ゴッドマザー…?(諦めている感じ)
でもね…どんなに頑張っても、私は、ずっと、この家で、こうして働き続けるだけ…」
ゴッドマザー 「あなたの心の奥に眠っている願い…私にはわかっていますよ。」
(一瞬の間)
「さあ、急いで!」
ゴッドマザーは、その言葉が終わるか終らないかのうちに、シンデレラに美しいドレスを着せ、ガラスの靴を履かせ、家の外には、カボチャとネズミが姿を変えた、きらびやかな馬車をあっという間に用意しました。
シンデレラ 「まあ、なんてことでしょう!なんて美しいの!誰もが私に見とれてしまうわ。」
ゴッドマザー 「シンデレラ…すべては、あなたの心に眠っていた願いをカタチにしただけですよ
あなたを飾るために、この願いたちは、この時を待っていたのです。
これから、お城へ向かうのです。
そして、この美しい姿にふさわしい時間を過ごしていらっしゃい。急ぎましょう!時間がないわ!」
シンデレラが、腰を軽く落とし、ゴッドマザーに会釈をして、馬車へと乗り込むと、馬車はお城へと向かって勢いよく走っていきました。

月の光に送り出されるように、美しさを放ちながら…